【見出し】むらは宝物・読谷村物産展賑わう-ダイナハで好評を博す-注目を浴びる 学ところも 【写真:立看板でPR:農協の野菜類は人気も高い:とりたての鮮魚は飛ぶように売れる:紅芋菓子は来客の関心を呼ぶ:作りたてポーポーを求める人も多く】ハッピ姿で頑張る
「株式会社ユンタンザ」(松田昌彦社長)がいよいよ本格的に活動を開始した。
ユンタンザ物産展やユンタンザむらおこし塾などを契機として発展継承して創設された「株式会社ユンタンザ」は、去る四月には事務所を開設。仕事始めは那覇市のダイナハデパートでの「むらは宝島ユンタンザ物産展」(五月十四日から十九日まで開催)から。
注目を浴びる
ダイナハには、物産展オープンの懸垂幕が掲げられ、玄関には看板、入り口には紅いもの展示即売コーナーを設けてのピーアール。七階の催し会場に設けられた物産展には、農水産物、伝統工芸品、加工品など、本村のありとあらゆる特産品がズラリと並べられ、客の入気を誘い、多くの客は品定めと試食を試みながらも、特産品の数々を買物かご一杯に買い求め、また、会場内での花織と楚辺ポーポーの実演コーナー、紅いもご飯、紅いもそばなどの飲食店も開かれて一際注目を浴びて賑わい、客足は途絶えることなく大盛況を見せていました。
ひととおり買物をすませ、ユンタンザ食堂でくつろいでいた那覇市の儀保フミさん(八十歳)は「アビヨーナートッテモおいしかった。戦時中は食べるものも無く、芋ご飯であったのでとても懐かしく思いました。とても上等で良い、かりゆしな催しです。ホラッお土産も一杯買いましたよ。また見て帰ろうねッ ガンバッテ下さい」と明るく応え、おまけにピースのVサイン。(ちなみに、おばあさんが食されたメニューは、紅芋ご飯、紅芋そば、ゆし豆腐。お土産の中にはちゃっかりと紅芋ご飯も入っていた)
学ぶところも・・・・
また、松田社長は「読谷の多くの物産を掘り起こし那覇の消費者のニーズを試す意味では、結果として客の動きは良く目標高は達成し大成功だ。ただ、都市の人々は生活に添った買物しかしないという消費者の嗜好にも違いがあり学ぶところも多く勉強になった。ビジネスの立場から読谷の特産品を見つめて、どう加工し、生産拡大にどう結びつけるか。読谷を訪れる観光団などに物産をどう売るか。お客さんがどういうニーズを持ち、どういうふうに読谷の物産に反応するのか。少しでも多く地元でどう売るかなど、物、場所、生産体制(人づくり)などの整備、条件づくりが必要で大きな課題だ。人間のネットワーク(信頼関係)で会社を支え合い、個々人の力を育て集約し、力を発揮させながら大きなむらおこし会社にしていきたい」と、抱負とこれからの展望を述べられました。
ハツピ姿で頑張る
初の試みである那覇市での「物産展」には、商工会を始め農協、漁協などが組織を挙げて取り組まれ、農協からの新鮮な農産物類や漁協が毎日、捕りたての鮮魚を直送、販売するなどして対応。商工会の係員らはハッピ姿で特産品の販売やピーアールに汗だくになっての頑張り様。この努力で六日間にわたるダイナハでの物産展は大好評のうちに閉幕しました。
これを契機として、今後ますます株式会社ユンタンザを中心とした本村の地域活性化、むらおこし事業が展開されていく事でしょう。私たち村民も大いに期待し、誇りを以て協力、応援してまいりましょう。