美を希求し創造していく向上心を秘めた人間の内発エネルギーを掘り起こしていく-ことをねらいとして毎年開催されている「読谷アンデパンダン展’92」が六月九日午後、村立美術館にてオープンし、多数の関係者らによってオープンセレモニーが行なわれました。
セレモニーのテープカットが行なわれた後、主催者の岳原宜正教育長をはじめ、出品者を代表して宮平良秀氏、そして、山内徳信村長、宮城元信美術館館長らが次々にあいさつ。岳原教育長は「読谷の誇りとするアンデパンダン展を次へのステップとしよう」と、また、山内村長は「地域文化の底辺拡大のために全ての文化の領域が広がり定着していることを喜ぶ」と激励。宮城館長は「忙しさの中にも嬉しさがあり、村内の津々浦々でアンデパンダン展を待ちわびている感がある。アンデパンダン展を我が村の文化発展振興に役立てよう」と呼び掛けた。
今回で第十二回目を数える同展の内容もますます充実発展。出品作品も絵画の部(二十八点)、写真の部(十八点)、陶芸の部(四十五点)、彫刻の部(三点)、漆器の部(三点)、ガラス工芸(三点)、織物の部(十七点)、手芸の部(四点)、書道の部(四十八点)、華道の部(五十五点)、盆栽の部(十二点)と、十一部門の多岐のジャンルにわたり総計二百十九点もの力作が展示され、また、読谷高校生徒らの描いた作品や宮平良秀氏が描いた風俗画なども通路の壁面を埋め尽くし、一層アンデパンダン展を際立たせた。
観賞した関係者は、一点々の作品に接し、その見事な作品に感動していました。
アンデパンダン展は、新しい文化活動の芽を育んでいく環境づくりの第一歩として、地域の中から文化性を高めようと開催されるものです。従って、作品は無審査・無表彰。村民だれもが参加・展示することができます。
来年の出展を目指してあなたも意欲的に芸術への挑戦を試み、あなたの作品を美術館に飾って見てはいかがでしょうか。
未来へのメッセージとして・・