♪わかい力と 感激に~♪
と、体育館内からハツラツとした元気な歌声が聞こえてくる。
六月十四日、読谷小学校体育館にて開催された「第十回よみたん福祉運動会」には、村内の福祉施設の寮生をはじめ、民生委員、中・高校生ボランティア、読谷村障害児者を守る父母の会、福祉関係者など四百人余が集い、楽しくさわやかな一日を過ごした。
福祉運動会は、村内の福祉関係者がスポーツやレクリェーションを通して交流と親睦を深めることを目的に毎年実施されているもので、障害児者らにとって一年の行事の中でも最も待ちわびている催しのひとつである。それだけに、運動会に集う寮生のどの顔にも明るい笑みがこぼれ、赤・白・青・緑と、色とりどりのトレーニングーウェアーに身を包んだ障害者らがプラカードを先頭に堂々と入場行進。全員が整列をしたところで渡久山朝昌実行委員長が「スポーツ、レクを通して交流と親睦を図ろう」とあいさつ。山内村長は「希望に燃えた歌を生き生きと歌った。青春の歌は心の中にあり、今日は待ちに待った大運動会。色々ある運動会の中でも温か味と人間味のある福祉運動会は、最も崇高で大事な運動会である。みんなで楽しく愉快な運動会にしていきましょう」と語り、その後、準備体操を皮切りに「玉転がし競争」、「車椅子パン食い競争」、「おじゃま玉入れ」などのゲームやリレー競技などに大きな歓声が飛び交い、みんなで一生懸命に競技。太鼓やパーランクー、タンバリンなどを叩いての応援合戦も華やか。昼食後には読谷小学校金管バンドの奏でる演奏に耳を傾け、その見事な演奏に大拍手。プログラム最後のレクリェーションでは参加者全員が体育館いっぱいに輪になって仲良く手をつないで踊るなどして心地よい汗を流し、愉快に楽しく、賑やかに運動会に興じていました。
障害者らが躍動する姿の福祉運動会は、福祉関係者とボランティアが二人三脚になって障害者らと交流を育んでいる姿が実にすがすがしく、同じ人間として健常者も障害者も共に協調・共存する福祉社会を築いていかなければならないことを感じさせられました。