読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1992年8月発行 広報よみたん / 11頁

【見出し】楚辺誌「戦争編」を発刊 【写真:1】

-戦争を知らない世代に、少しでも戦争の惨めさ、平和の尊さについて考える機会を与えることができれば-と、
 楚辺区(池原玄夫区長)では、この程、”楚辺誌「戦争編」”を刊行。その刊行した記念誌を携えて池原区長、池原昌徳楚辺誌編集委員長、北嘉豊光事務局員の三名が六月二十六日午後、山内村長を表敬。村長室には、岳原教育長も同席する中、それぞれに”楚辺誌「戦争編」”一冊が進呈されました。
 贈呈を受けた村長、教育長は「区独自でこんな素晴らしい記念誌が発刊できたのは喜ばしい。区をはじめ、編集委員の方々の熱意の賜です」と称賛して労をねぎらい。
また、池原委員長は「区民は、激しい戦禍をくぐりぬけてきた。あ一いった戦争は二度とあってはならないと苦労してまとめました。戦争が絶対に起こらないようにとの思いから子や孫たちへの大きな教訓として書き上げました」と語られた。
 発刊された楚辺誌「戦争編」は第一章から第5章の六九七ページにわたり沖縄戦の概要や楚辺における戦況の変化、戦争体験記、資料編と膨大なページ数におよび、発刊部数は千部で印刷費に七百五十万円を要したとのこと。
 楚辺区では、発刊した同冊子を各字公民館をはじめ、役場、村内の小・中・高校、民俗資料館、議会、図書館などに贈呈するとしています。
【楚辺区の記念誌発行】
▼一九六二年十一月「記念誌」
▼一九九〇年一月「八重山のすびんちゆ」
▼一九九〇年十二月「アカノコ」
▼一九九二年三月「楚辺人」
などを刊行している。

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