”学習意敦を高め、基礎学力向上を図り、心豊かなたくましい幼児・児童・生徒を育てる”
-学校、家庭、地域はどのように取り組めばよいか-をテーマに「読谷村学力向上推進協議会総会」が七月十八日午後、村中央公民館ホールにて開催されました。
会場には、多くの来賓を含め、教育関係者や各小・中校のPTA役員、父母ら約二百人が参加して諸議事に活発な質疑・意見が交わされ、労力向上対策の取り組みが確認されました。
基礎学力向上対策は、本村教育行政の緊急課題であり、各学校は数年来、教育委員会の研究実践校として指定を受け、それぞれの学校が独自の問題解決のため研究実践に充実した取り組みをなし、徐々にその成課を上げています。が、児童生徒の学力の実態をみるとき、各学校独自の活動のみに限らず村ぐるみの基礎学力向上対策の推進が求められているのも事実です。幸いに今年から三年間、本村は「学力向上推進地域」の指定を受け、地域ぐるみの研究実践活動をすることになり、一年次は、学力向上対策組識の強化を重点に、家庭、地域部会の活動を通して基本的生活習慣の確立を図るための研究主題の取り組みが平成四年度役員に選出された知花亀次郎会長を中心として開始されていきます。
就任した知花会長は「一つの目標に向かって全体が切磋琢磨しながら、時代を担う子供達の健全育成のために学校と地域が連携を密にして息の長い運動を展開していこう」と強調して協力を呼び掛けました。また、安田慶造助役は「今や議論の段階ではなく実践あるのみ。学校と家庭が責任のなすりあいや責任回避をせず、日常生活の中から親子のつながりを持たせ、与えられたことに責任を持ち、子供自らが判断できるような子供育成を目指して職務に頑張って頂きたい」と激励。儀保輝和議会議長も「議会として、地域のために何ができるか。地域の子供たちと学力向上にどう関わっていけるか、それぞれの立場で考え頑張っていこう」と述べました。
学力向上対策推進協議会では、研究主題の設定に関して『児童生徒の基礎学力養成の責務は学校にある。しかしながら、児童生徒を取り巻く環境は複雑であり、学校教育だけでは解決できない要素がある。今、求められているのは、学校教育の充実と共に、それを支える家庭・地域の教育力であり、学校、家庭、地域、行政の四者が連携を緊密にして活動を継続、推進して、時代の変化に対応できる知・徳・体の調和の取れた児童生徒の育成を図る』としている。
私達は、我が子の学力向上に学校まかせでなく、村学力向上対策推進協議会の一員として、研究・実践活動に積極的に参画していきたいものです。
子を持つ親として、また、我が子の学力向上、健全育成のために。
【研究のねらいと実践方法】
日々の諸活動の充実によって、児童生徒の学習意欲・効果を高め基礎学力向上を図る。また、望ましい家庭・地域環境づくりの中から基本的生活習慣を確立する。
①幼・小・中・高連携による研究実践(学校教育の方法)
②学校、家庭、地域、行政ぐるみで推進する。
③研究実践活動は、学校教育部会(幼・小・中・高連携)、家庭、地域教育部会、調査・研究部会を設け て推進する。
④村内諸団体と連携して取り組む。
⑤学校は、独自の研究主題を設定して、継続研究実践を推進する。
⑥家庭は、学習環境づくり、基本的生活習慣の確立に取り組む。
⑦地域は、子ども会の育成を中心に地域の教育力を高める活動を推進する。