この程、大湾公園にシーサーを形どった植栽木が誕生。周囲住民の関心を呼び注目を浴びている。
公園内の植栽木を剪定してシーサーの形を施した人は、公園前に隣接する大湾六三三番地にお住まいの山城幸成さん(元農協長・七九歳)。
山城翁が公園の植栽木の手入れを始めたのは昨年の十一月頃から。毎日、自宅の居間から公園を眺めているうちに沖縄のシーサーを思いつき、以来、朝の散歩を兼ねながら剪定を開始し、シーサーの形を作りあげたという。山城翁は「公園は、みんなが楽しく心安らぐ場として立派にせんといかん。自分の健康と趣味を生かしてシーサーの勇定を試みた結果、素晴らしいものが出来た。今後とも木の育ち具合をみて頭に閃いたものを形作っていきたい」と述べ、また、「老人クラブが公園の清掃中、知らずに全てを伐採してしまい、無駄になってしまった」ことの失敗談など、剪定中のエピソードを語り大笑い。
同公園には、シーサーの他にも家屋の形をしたもの、また、自宅には見事な五重の塔を形どった植木も有り、観る人に感銘を与える。公園で遊ぶ子供たちは「すご~い獅子だな~」と感動を覚え、山城翁にきさくに声を掛け、次は何を作るのかと期待を寄せているという。
そのような中、剪定バサミを手に、今日も元気に手入れを行なう山城翁であり、大湾公園が芸術の森になる日も近いのでは。