読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1992年10月発行 広報よみたん / 4頁

【見出し】野外キャンプに感動 楚辺子供育成会会長比嘉正勇 【写真:親子で楽しくカレーづくり】

 自然とのワクワクする生活、冒険を求めて、楚辺子ども会(上地春奈会長)では、去った八月二十六日、二十七日、一泊二日の日程でキャンプを行った。
 この夏休み、子どもたちが一番の楽しみにしていたキャンプ。今回は、アユの放流で今、話題になっている源河川でのキャンプということもあって八十六人(子ども会五十九人、育成会二十人、ジュニアリーダー七人)が参加、楚辺子ども会きっての大キャンプとなった。出発の日は、台風の影響で風雨を伴う、あいにくの天気となってしまったが、子どもたちは全員元気に参加。午前十時の出発を前に公民館前広場において、出発式が行われ、上地春奈子ども会長が「いよいよきょうからキャンプです。みんなで協力しあってたのしいキャンプにしよう。」とあいさつ。又、池原玄夫区長から「雨風も自然の一つです。いろいろなことを学び、体験し、すばらしいキャンプ生活を送って下さい。」との激励のことばがありました。およそ一時間三〇分でキャンプ地源河川到着。深い山合いの谷間を流れるきれいな川、源河川を目の前にして、自然のあまりの美しい光景に子どもたちもすっかり感激した様子。バスから降ると同時に川辺へ一目散。水しぶきをあげ、はしゃぎ、歓喜する子どもたち。今回のキャンプは源河川との感動的な対面でスタートした。
 午後からさっそく各班に分かれてのテント張り、時折雨がおちてくる中、お父さん、お母さん方も加わり十二張りのテントを張り終えた。班別集会、キャンプ村開きと休む暇もなく次々と日程が進み、いよいよ野外料理(カレーライス)の準備。各班ごとの調理である。ニンジン、じゃがいもの皮むき、ハンゴウ、お米洗い、マキひろい、カマドづくりと班の全員が仕事を分担しあってのたのしいカレーづくり。みんながわきあいあい最高の雰囲気。ついつい出しゃばるお母さん。雨でマキがしめり火付けに四苦八苦のお父さん。おうぎでいっしょうけんめいあおぐ子。ナベの開き閉めをくりかえす子。あきらめ顔の子。うまくできたとすましている子。各班、それぞれに時間が過ぎ、待ちに待ったカレーパーティーの時間がきた。各班とも時間や出来具合いにちがいはあったが、みんなでつくったカレー、野外での食事は天下一品。最高においしかった。
 夜のキャンプファイヤーでは、ジェニアリーダーが大活躍。キャンプファイヤーの感動的なセレモニー。中央広場でのたのしいゲームやスタンツの数々、ホタルがとびかう中でのフィナーレ。いつまでも忘れることのできないすばらしいキャンプファイヤーとなった。
 野烏のさえずる早朝のめざめ、小川で顔を洗う気持ちよさ、キャンプ二日目は、子どもたち期待の川のぼり(泳ぎ)。午前中時間をたっぷりとかけ子どもたちを自然に放った。子どもたちも自然を満喫。自然がかけがえのない友であり、大切なものであるということをハダで感じたキャンプになったことと思う。

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。