NHK大河ドラマ「琉球の風」の進貢船『泰期』が時を越え、夢とロマンを抱いて甦り、読谷の地に今、静かにその雄姿を浮かべた。
十七世紀前半の激動の琉球王朝を時代背景にした物語「琉球の風」の撮影には、そのメインロケ地に高志保海岸が決定(二月二十五日)されたのを受け、本村では直ちに青年会や婦人会、老人会、漁協、農協、商工会など村内十五団体を網羅した「読谷村推進実行委員会」を結成(三月九日)し、初の大河ドラマの成功に向け、村ぐるみの協力体制を整えた。
ロケ製作のオープンセットは(株)沖縄うみの園のリゾート施設に五月十九日(起工式)から急ピッチで建設が進められ九月三十日に竣工。また、前日の二十九日午前、中国福健省で建造された進貢船『泰期号』は、出迎えた渡慶次区老人会の指笛や大鼓、ドラの音、カチャーシーを舞う人々に導かれるように、穏やかななぎの海を悠然と入港。その雄姿を三重城(撮影セット)に浮かべた。 (関連四ページ)