読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1992年11月発行 広報よみたん / 5頁

【見出し】琉球の風にのって 紅いも新商品を発表 むらおこし会社(株)ユンタンザ 【写真:新商品を発表する松田社長:紅いもを原料とした新商品:スタジオパーク内のユンタンザショップ:オリジナル商品も販売】

 「スタジオパーク琉球の風」のオープンを前に「株式会社ユンタンザ」(松田昌彦社長)では、本村の特産品”紅芋”を原料にした新商品を開発。九月二十六日午後、その新商品発表会と物産を展示するショールームのオープニングセレモニーを挙行しました。
 この程、開発された新商品は、
◆「紅芋サーターアンダギー」
◆「紅芋アイスクリーム」
◆「紅芋ゼリー」
◆「紅芋そば」
の四点で、いずれの新商品も紅芋を素材とし、観光土産商品として素晴らしい商品に仕上げられている。目玉商品は「泰期」(サーターアンダギー)。この商品名は、かつて琉球王国時代に長浜港を拠点に進貢船に載って中国との大交易で琉球に文化文物をもたらし活躍した読谷山の勇敢な若者・泰期にちなんでの命名。
 発表会では、松田社長が「NHK大河ドラマ琉球の風のロケ地という全国的にも大きなイベントのチャンスを村づくり、地域活性化に生かさなければいけない。三万村民が営業マンになったつもりで、読谷村を売り込んでほしい」とあいさつ。大城勝哲商工会会長は「地域の資源を活用した新商品の開発・研究の結果、紅芋を素材としたこだわりの新商品が出来た。これからは、全国ネットワークをつくり、年商一億の販売作戦を展開していきたい」と大きな目標を語り、また、山内村長は「商工会が”生まれ島は宝島”のきちっとした理念の下、具体的にむらおこし会社(株)ユンタンザを設立したことが新商品の開発に結びついた。胸踊る気持ちで商品を販売し、お互いが強かな商魂を打ちたてていこう」と激励しました。

むらおこし会社(株)ユンタンザ
 今回発表された新商品のサーターアンダギーは事務所内の工場で製造。アイスクリームとゼリーは沖縄明治乳業に製造を委託してユンタンザが販売。紅芋そばはポルシェが製造、販売に当たる。ゼリーは既に、航空会社から機内食に使いたいとの問い合わせもきており、読谷紅芋ブランドとして有望視されている。
 ショウルームには、新商品の他にも本村の特産品(観光土産品)を始め、キーホルダー等の製品に、琉球の風をデザイン化したオリジナルTシャツやタオルが陳列され、本村をピーアール。十月一日にオープンした「沖縄うみの園スタジオパーク」のショッピングエリア内では、(株)ユンタンザ会社の販売コーナーを設けて特産品の販路拡大に商戦を展開。関係者は「新商品を観光土産の目玉にし、さらなる地域活性化を図っていきたい」と意欲を燃やしていました。
 ”読谷紅芋ブランド商品”としての評価が高まりつつある中、新商品が軌道に乗れば、紅芋生産農家の収入にもつながり、(株)ユンタンザ会社の活動に、ますます期待が寄せられます。
 吹け!琉球の風
  轟け!ユンタンザの風

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