本村における家畜の改良と畜産経営の発展に寄与し、畜産農家の技術の交換と親睦を図り、畜産振興を図る目的を以て「第二十回読谷村畜産まつり」(読谷村農業協同組合・比嘉栄輝組合長)が九月二十四日、残波岬公園特設会場にて開催されました。
記念すべき「第一回畜産まつり」は、本土復帰二年目の昭和四十八年十月二十七日に開催。当時としては「養豚まつり」と「肥育牛展示会」を初めて一本化してのスタートであった。以来、回を重ねるに連れ内容も充実、継承発展してはいるものの、時代も昭和から平成へと移り変わり、内外の環境も激変。近年の農畜産物の輸入自由化の波と都市化の波などの影響は、従来までの畜産経営では、畜産そのものの存続さえ難しい時代にはいりつつあり、畜産農家にとっても厳しい環境を迎えています。
そのような中、本村の畜産を振興し、畜産を守るためにも「畜産まつり」の果たす役割、意義は、より重要なものとなっています。
今年で二十回目の節目を迎えた畜産まつりでは、オープンセレモニーのテープカットが挙行され、比嘉組合長が「農産物、畜産物の自由化の波が押し寄せる中、畜産農家が頑張り、二十回開催が持てることを喜び誇りに思う。農協としても、消費者のニーズにあった食料品を今後も供給していきたい」とあいさつ。その後、出品家畜の部門別審査、講評が進められ、畜産農家自慢の家畜の美が競われました。また、まつり二十周年を記念して、畜産振興に貢献した津波盛吉(豚部門)、山内慶吉(豚部門)、知花栄吉(牛部門)、与久田貞雄(牛部門)の四氏に「畜産功労賞」の特別表彰が行なわれました。
会場には、村内外の保育所から約二千人余の園児らが訪れて畜産まつりを見学。園児らは、まじかに見る牛、豚、山羊に感激の様子。ミニ動物園では、鶏や兎、亀の動物を抱き上げ大喜びし、初めての乗馬には、おっかなびっくりしながらも嬉しい歓声。畜産まつり会場は終日賑わいをみせました。
なお、審査結果は次表の通り。
※表。