読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1992年12月発行 広報よみたん / 14頁

【見出し】伝統工芸品月間図画・作文コンクール(古中3年荷川取奈緒)文部大臣奨励賞を受賞 【写真:「受賞にびっくりしました」と奈緒さん。古堅校長、山内教諭は「本校の誇りです」と受賞の快挙を称える】 

 次代を担う少年少女に、身の周りの工芸品への関心を高めさせる目的を以て開催される「伝統工芸品月間図画・作文コンクール」の作文部門で、古堅中学校三年・荷川取奈緒さんが、見事に”文部大臣奨励賞”に輝きました。
 県から出品した荷川取奈緒さん(大添区)の作品名は「母の手は魔法の手」。作文は、我が村の伝統的織物・読谷山花織を織る母の姿を、子供の目からの鋭い感性で表現。一本の糸を通して家族の絆が固く結ばれ、その喜怒哀楽の様子は、読者に感動を与える内容で実に素晴らしい。”親は、子の鏡””子は、親の背中を見て育つ”と言われるように、ほのぼのとした雰囲気が作文内容から伝わってくる。
 今回の受賞の喜びを古堅宗明校長は「伝統工芸コンクールで、本村の目指す『人間性豊かな環境・文化村』を題材にした本校生徒の作文が文部大臣賞奨励賞に輝き、こんな素晴らしく栄誉なことはない。これを足場(起爆剤)にして学習やスポーツ教育を更に実践し、頑張っていきたい」と称賛。また、奈緒さんを指導した山内裕子国語教諭も「(奈緒さんは)生活態度も良く、いろんな面で教えたことを素直に吸収して発揮する子。受賞は、お父さん、お母さんの日頃の姿、普段の家族の姿勢と、応援して下さった花織組合や激励の声をかけて下さった地域の支えが実ったものと思う。何よりも本人が意欲を持って努力したことが大事で、素直に反応してくれましたので楽しく指導が出来ました。とてもやりがいのある子です」と受賞の喜びを語り、そして、文部大臣賞に輝いた奈緒さんは「聞かされた時にはびっくりしましたが、中学最後の年に受賞でき、とても嬉しかった。高校へ進学してからも頂いた賞を励みに、もっと頑張っていきたい」と話しました。
 第九回伝統工芸品月間図画・作文コンクールの表彰式は、十月三十一日、「伝統工芸品月間国民会議全国大会」(宜野湾市の沖縄コンベンションセンターを主会場に開催)で行なわれ、荷川取奈緒さんは文部大臣奨励賞の表彰を受け、多くの参観者から大きな拍手を受けました。

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