村内で”棒術”を継承している長浜区、渡慶次区、宇座区、波平区、座喜味区の五字の棒術を一同に集め披露する「第二回棒交流会」(山内徳雄実行委員長の主催)が十一月二十一日夕、村中央公民館ホールにて行なわれました。
棒交流は、棒術の振興を図り伝統芸能の継承と青少年に棒術の素晴らしさを知ってもらうことを目的に開催されているもの。会場には百五十人余の村民が詰め掛ける中、舞台では波平こども会の演技を皮切りに、座喜味こども会、青年会など七十人が区に伝承される棒術の型を実演。「エイッ!」「オーッ」と気合いを発して棒を鮮やかに操り、格闘する迫真の演技は観衆を圧倒。演技のたびごとに会場からは口笛が鳴り響き、盛んな拍手が沸き起こって、会場は熱気に包まれた。
また、この日の会場には将来に向けて交流の幅を広げようと村外から沖縄市山内、北谷町、石川市、勝連町津堅の棒保存会の方々が招かれ、実演の後に関係者間の交流会も行なわれるなどして賑わい、主催者を代表してあいさつした山内委員長は「棒術は字によって型が違い、それぞれの特徴がある。伝統芸能の継承を図りながら底辺拡大や他の地域の棒術を掘り起こし、将来的には全県下の関係者を招いて読谷を棒術のメッカにしていきたい」と抱負を語っていました。