本村の文化、産業、その他すべての面において、一九九三年を飛躍・発展の年にしよう-と、村経済振興課では一月十四日午後、「地域経済の発展を考える新春懇談会」を議会議員控室にて催した。
新春懇談会の議題には
①読谷村内の経済団体と(株)うみの園とどのように関わりを持つか。
〔ホテルH3 建設及び完成後〕
②「スタジオパーク琉球の風」の活用による地域活性化について。
③読谷紅いもの生産、加工、販売戦略は、今後どうあるべきか。
をテーマに出席者には、
▼読谷村農協(比嘉栄輝組合長)
▼読谷村漁協(古堅宗達組合長)
▼読谷村商工会(大城勝哲会長)
▼株式会社・ユンタンザ(松田昌彦社長)
▼読谷協同産業(安田慶義社長)
の経済団体の代表をはじめ、実務担当者、議会や役場関係者らが出席して近況報告や情報交換などが活発に行なわれました。
席上、山内村長は「経済的な動きと文化的な動きは不離一体のもの。経済活動の一環として今後の展望、抱負など縦横の連携を密にし、陸と海が共に栄えていくような方針で経済的な活かし方をフリーに懇談し、お互いの意思疎通を図り実りある会議にしてほしい」と呼び掛け、また新垣喜一建設経済部長が沖縄うみの園のホテル建設計画の報告が行なわれた後に各界代表によって近況報告。
まず大城商工会会長は「ホテル建設に向け読谷リゾート建設協力会を組識し、そこを窓口にして地元の九業者が共同企業体を組んで工事の受注をしていく体制を進めている」と報告。株式会社ユンタンザの松田社長は「スタジオパークのプラザに読谷の物産は全て出しているが量的には少ない。地元で作ることが必要で、読谷の物産づくりに真剣にならないとお土産品の観光産業は成り立たず厳しい。県外の観光客にはまだ宣伝不足だ」と課題を強調。古堅組合長は「国内にないものをと考え、進貢船の停泊場所でジンベイザメを飼育して体験ダイビングを取り入れた観光漁業に活路を検討している」との構想を語り、また読谷村農協の比嘉組合長は「生産者あっての農協。加工をどのように生産に結びつけるか。紅いもペーストの加工センターがフル稼働出来る体制で生産力を高めたい。また紅いもペーストの販路に株式会社ユンタンザが全部引き取ってもらうよう合意体制づくりに入っている」と報告されました。
懇談会では、ほかにも各業種間の具体的な構想や計画などが提起され、次回からは直接事業に関わっている村内企業や現場担当者を集めての話し合いを持つことが確認されました。