民話サークル、ゆうがおの会が岩手県遠野市において開催された
「’92世界民話博lN遠野」(期間七月四日から八月三十一日)に参加して、このほど、遠野研修リポート『会報3号』を発行しました。
遠野市は、柳田国男の『遠野物語』で有名になった民話の里です。民話は世界に誇れるかけがえのない文化遺産のひとつであり、ゆうがおの会は読谷村の民話調査や民話集の発行などにたずさわり、十七年余緻密に活動を続けているグループです。
これまでの活動を礎にして、民話の原点を求めての遠野研修は、平成四年度「読谷村ノーベル平和賞を夢みる村民基金」助成金の交付を受けての研修でした。
そのうえ、世界のひのき舞台において、沖縄県代表として、会員の具志堅タケさんと国吉トミさんが語りべとして招待され、百人余の聴衆を前に、それぞれ得意な話「アカナーと鬼」「子育て幽霊」「クスケー由来」「雀孝行」などを身ぶり、手ぶりを交えて方言で語り、聞く人みな感動していました。
また、ゆうがおの会一行(大人十七人、子ども十一人)は、民話博メイン会場の遠野市民センターで、民話絵画展、紙芝居展の研修、遠野市立博物館、語りベホール、伝承園、昔話村、遠野市内の名所旧跡を見てまわり、さらに隣の盛岡市や平泉、一関あたりまで足をのばし四泊五日の日程を終えました。
市をあげて市民一丸となり、民話に取り組んでいる遠野で学習し見聞を広めた会員は、会報三号でそれぞれの感想を詳しく述べています。