読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1993年3月発行 広報よみたん / 11頁

【見出し】゛紅いも料理゛に挑戦 【写真:手軽に料理できました。】

 地域の特産品を利用し地域の人材育成につなげようと、渡慶次幼稚園PTA(仲宗根盛和会長)では一月二十一日午後、同園で「紅いもお料理教室」を開催。講師に仲宗根ハルさん(宇座区)を招き、また、当真米子さん、山内峯子さん、上地峯子さんが指導にあたり、若い母親ら三十人が紅いも料理に挑戦した。
 料理講習では”見るよりは作る体験がより重要”との考え方から料理方法についてのテキストはなく、自分自身で料理の仕方をメモする方法がとられ、それだけに受講する母親らも真剣そのもの。講師の説明に耳を傾け熱心にメモをとりながらの料理を開始。みんながこの日の講習メニュー(紅いも大福、紅いも団子、紅いもチーズケーキ、ごま団子、紅梅ご飯、紅いもアンダギー、ウムクジ天ぷら)の七種類の料理にチャレンジして色鮮やかな紅いも料理の献立が仕上がった。
 出来たての紅いも料理の美味しそうな香りが園内を漂い食欲を誘う中、料理の数々は早速に食卓に配膳され、みんなが和気あいあいに賞味。手作りの紅いも料理に舌鼓をうつ母親らの顔には満足感が溢れ「とても美味しい~最高!」との歓声が沸き起こった。
 そして、紅いも料理を初めて作った母親らは口々に「時間もかからず以外にスムーズに料理することが出来た」。「思ったより難しい料理ではなかった」などと語り「いもは健康食であり、今からは子供達やお父さんに料理して食べさせてあげたい」とやさしい母心を覗かせ、講師の仲宗根さんは「若い方はみんな料理が上手で教えがいがありました」と話し、また、同園のPTA役員は「年輩の方々はよく紅いも料理を作っているが、若い世代はあまり料理方法を知らない。そのために今回、読谷紅いもの素晴らしさと美味しさを見直し、祖父母時代の昔の料理を若い世代に受け継ぐとともに、世代間の交流を深めることを目的に紅いも料理教室を開きました。お陰で仲宗根さんともすっかり仲良くなりました」と語りました。
 なお、講師の仲宗根ハルさんは「紅芋料理コンクール」などで村長賞を受賞するなど、数々のコンクールに紅芋料理を出品し、表彰に輝いている。

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