読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1993年6月発行 広報よみたん / 14頁

【見出し】思い出を胸に 中国研修生が帰国 沖縄残波岬ロイヤルホテル 【写真:一年間のホテル研修を終え、帰国を前に役場を訪れ、お別れの報告を行なう】

 沖縄残波岬ロイヤルホテル(川村理哲総支配人)でこの程、一年間のホテル研修を終えた中国大連の研修生八名が、帰国に先立ち山内村長を表敬訪問しました。
 昨年の五月、中国大連ホテルから第二次研修生として男女八名が本村の残波岬ロイヤルホテルに配属。以来、研修生はホテル研修を学ぶ中にも、残波岬ホテルの積極的な支援の下、本村の催す各種イベントなどに接し、沖縄の文化に触れると共に、これ迄に村民との間に交友も育まれてきた。
 そのような中、一年間という研修を無事に終えた研修生らは帰国報告のため五月十三日午前、川村総支配人と連れ立って役場を訪問。表敬を受けた山内村長は、笑顔で応え「辛いこと、寂しいこと、楽しいこともあったでしょう。でも、この一年間皆さんが勉強したことは、これからの薬になる」と労い、更に「ホテルは交流の場所で、ホテルは小さい地球。皆さんの一年間の研修成果を中国大連ホテルで華咲かせ、世界一のホテルを目指して心のサービスで頑張ってほしい」と激励。その後、役場ロビーでは研修生の帰国報告が行なわれ、職員を前に研修生を代表して張世忠さんが「日本に来た時、生活に不安がありましたが、親切な読谷村の皆さんのお陰で寂しい思い、苦しい思いをしなくてすみました。読谷村との出会いと沖縄の文化は私達の心に思い出として残っています。一年間学んだことを中国に持ち帰り、貴重な思い出を大切にします。いい経験、いい体験をありがとうございました」とお礼を述べると、職員から一斉に激励の拍手が沸き起こり、口笛が飛び交った。
 お別れあいさつの後、研修生らは職員に見送られて役場を後にした。一行は、十六日に大阪を経て東京見学をした後、本国・中国へと帰省する。

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