読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1993年9月発行 広報よみたん / 2頁

生改リーダーが集い研修

 ふるさとの味として誇れる特産品づくりをしよう-と、読谷、嘉手納、北谷の三町村の生活改善グループのリーダーが一堂に集い、「合同リーダー研修会」が七月二十七日午後、本村の農村婦人の家にて開催されました。
 これは、近年、各市町村で地域活性化の一環として地域産物を生かした特産品づくりが盛んになった反面、まだふるさとの味として誇れる特産品づくりに発展させているところが少ない現状から今回、合同のリーダー研修を通して話合い、特産品づくりへの実践活動を方向づけると共に、グループ活動の活性化を図ることを目的として取り組まれたもの。
 研修会場には三町村のリーダーら二十人余が参加する中、安次嶺朝子読谷村生活改善グループ会長が「合同のリーダー研修を通して自分達のムラの持産品づくりにみんなで頑張っていこう」とあいさつした後に研修は始められ、中部農業改良普及所の新垣光枝普及員は、農産加工技術で特産品づくりを実践している本村の事例を紹介しながら「みんなで知恵を交換し合い、三町村のリーダーが研修を通して地域の良さを見直し、どんなものを実践していくのか考えよう」と、各地域での特産品づくりを促した。また、研修会には沖縄県営農推進課の上江洲菊子主任専門技術員を講師に『地域特産物の有効利用による特産品づくり』についての講話がなされ、上江洲講師は「特産品づくりで大事なことは、何を作るのかという具体的な目標(取り組み)とビジョンを持つこと。生産物があるか、作れる技術があるか、整った施設(基準に達した施設)が必要。いつ・どこで・どのように・どれぐらい作るか。また、売る場所・対象・製品額を決めるなどの販売戦略を立て、地域にあるものをタイミングよく作ることが特産品づくりには必要」と説いた。
 上江洲講師の専門的な講話に、参加した各リーダーらは耳を傾けて熱心にメモを走らせ、また、講話に続いては、本村の生改グループの「てづくり特産品」の紹介や分科会・分科会発表が行なわれるなど、読谷・嘉手納・北谷の「合同リーダー研修会」は、有意義に意見交換が行なわれた。

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