読谷村漁業協同組合(古堅宗達組合長)では、平成四年度の通常総会において「事務所及び集会施設」の建設を可決し、建設委員会(松田昌盛委員長)を発足。工事は今年の一月に着手され、そして待望の落成の日を迎えました。
読谷漁協の「事務所及び集会施設」の建設は、漁協の使用している現在の事務所が、本来荷捌や冷凍・冷蔵施設であり暫定的な使用でありました。だが、その事務所も業務の拡大等に伴って狭隘となり、また、今後の漁協発展の上からも事務所建設が望まれるようになり、この度の建設の運びとなったもの。
漁協では、事務所の完成を祝って「組合事務所落成祝賀会」を八月十一日に挙行。会場には組合員を始め、来賓多数が訪れる中、式典が行なわれ、式典では松田建設委員長の経過報告に続き、古堅組合長があいさつ。組合長は「昭和二十七年に組合が設立され、当時の組合事務所は初代組合長の自宅で事業が開始された。約四十年の間に事業の拡大を図り、漁協の機能、活動を充実させるため、組合員は諸問題の処理や漁協経営の安定化に向け努力してきた。今後も漁協経営の充実と組合員の資質の向上、技術研修や人的交流等の場として活動を行なっていく」と決意を述べ、また、来賓に招かれた山内村長や儀保議会議長からは、読谷漁協の発展を期する祝辞が述べられた。
また、式典後の祝賀会では、乾杯の音頭に続いて余興を披露。真新しいステージでは漁協職員らによる「かぎゃで風」や「浜千鳥」などの琉舞が繰り広げられ、新事務所の落成を盛大に祝った。 落成した新しい「組合事務所及び集会施設」は、鉄筋コンクリート造三階建。延べ面積六三八・五七が(一九三坪)で総事業費一億二千五百六十三万九千円。一階部分は購買品店舗及び倉庫で、二階は事務所、三階は集会施設からなり、所在地は都屋四六一番地の一(読谷漁港内)。