健常者と身障者が手を取りあって歩もう-と、野村流音楽協会読谷支部(照屋貞正支部長)では七月十七日午後、県立都屋の里を訪ねて「歌と踊りのふれあい広場」を催し、園生らに琉球舞踊を披露し、園生らを喜ばせた。
これは、同支部の舞踊地謡研修部(安次嶺優部長)が一周年を迎えたことから、活動の一環として取り組まれたもので、会場には五十人余の園生が出席する中、古典音楽「かぎゃで風節」や「金武節」で幕を開け、ステージでは新垣満子琉舞研究所の方々による舞踊「かせかけ」「踊りクワディーサー」などの琉舞が繰り広げられ、また、最後には出演者と園生が一緒になって「ていんさぐの花」を歌うなど、園生らに楽しい思い出をプレゼントした。
舞踊地謡研修部が、都屋の里を訪ねて交流するのは今回が初めてで、研修部では「福祉への関わりを深めることを目的に、施設で頑張っている園生らを激励しようとの思いを込めて訪ね『歌と踊りのふれあい広場』を催した。今後も定期的に交流の機会を増やしていきたい」と抱負を語り、また、照屋支部長は「読谷支部では”昔節会”と称して毎月、第二日曜日に福祉センターで活動を行い、三味線と舞踊の技術力の向上と地域福祉への貢献を目指すことを目的として村内の新垣満子琉舞研究所、津波澄子琉舞研究所とタイアップし第四日曜日には定例の技術研鑽に努めている。今後は県内外にも視野を広げ、地域からの要望があれば支部として積極的に関わって行きたい」と福祉活動への意欲を述べた。