風光明媚な景勝の地・残波岬いこいの広場に建立(一九八六年)され、今や本村のシンボルとなって、世界一を誇る残波大獅子。
その大獅子も、七年の年月とともに残波の厳しい風雨にさらされ部分的な損傷が激しく、この程改修されることになりました。
修復作業には”残波大獅子修復協力会”(会長・儀保輝和村議会議長)を発足させ、去る八月六日には初起し会を催して、大獅子の前で起工式・安全祈願祭が行なわれました。
起工式・安全祈願祭には、彫刻家の金城実氏をはじめ、協力会や村内の関係者ら多数が出席する中、役場職員の琉球古典音楽愛好家らによる「かぎゃで風」の演奏で式を挙行し、金城氏の「手斧立て祝い(ティンダティーユー工ー)」で修復工事の安全祈願がなされました。大獅子の修復工事はその翌日から着手。修復作業には村民の方々をはじめ役場職員など、また、夏休み期間中の合間をぬって多くの中・高校生らも積極的に協力して大獅子の修復に関わっていた。
修復前の残波大獅子は、高さ六・七㍍、全長七・八㍍。修復後は肩部分から頭部にかけ約二㍍伸びることになり、工事は九月いっぱいまでかかる予定で、十月には再度、その雄姿をお披露目することになります。
残波に鎮座する残波大獅子は、読谷のシンボルとして本村の限りない発展を願い、今に生きる私達にきっと勇気とロマンを与えてくれることでしょう。