読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1993年10月発行 広報よみたん / 8頁

【見出し】読谷高校 読谷中学校 生徒の快挙を称え祝賀会

 すばらしい活躍をみせた読谷中学校

 読谷中学は、先の県内スポーツ大会において、野球やソフトボール男子、硬式テニス女子、陸上、柔道は男子団体や女子団体などの競技種目で県大会を制覇し、沖縄県代表として九州大会や全国大会に出場。特に、同校三年生の新垣琢也君が夢の柔道日本一に輝いたことは特筆される。
 今回の素晴らしい生徒達の快拳に、同校PTAでは”友情・汗・根性で克ちとった青春の栄冠”をテーマに揚げ、多くの関係者を招いて「合同祝賀会」を開催。祝賀会は、素晴らしい活躍を見せた百六十人余の選手団が、会場の大きな拍手に迎えられながら堂々と入場して開会。
 会では、主催者を代表して知花修会長が「子供達の今年一年の素晴らしい活躍をみんなで知っていこう」とあいさつ。また、歴史的な快挙を達成した読谷中学の活躍に、大きく感動を覚えた山内村長は「ひとつの学校でこれだけの成績を挙げたことは大変素晴らしいことである。沖縄や九州、日本の頂点に立つ生徒諸君の快挙に胸の高鳴りを感じている。PTA・学校・家庭が三位一体で歯を食いしばって頑張り、今後も飛躍・発展することを祈る」と激励した。
 祝賀会では生徒や父母、教師による余興なども披露されるなどして賑わい、最後は、選手団を代表して柔道日本一の新垣琢也君が「今日は、僕達のためにこのような盛大な祝賀会を催して下さって有難うございます。祝福された私達は、これからも慢ることなく、精一杯頑張っていきます」とお礼の言葉を述べた。

 伝統を築く読谷高等学校

 高校ダンスの最高賞「文部大臣賞」と併せ、「特別賞」のダブル受賞に輝いた読谷高校でも、ダンス部の日本一の栄誉をみんなでお祝いしようと、同校の食堂で祝賀会を催した。
 祝賀会には、ダンス部の生徒やその父母ら百人余が出席。主催者の上地栄会長は「文部大臣賞の受賞は読谷だけでなく全県的な喜び。受賞の波及する意義は大きく、県
内の若者に自信と勇気を与えるもの。今回の受賞は、教師の創造性豊かな情熱ある指導や、生徒自身が心から先生を信頼し、歯を食いしばって自分にうち勝つ努力をしてきた成果が実ったものと思う。
また、家庭においては父母の激励を受け、教師`父母・生徒が三位一体となった取り組みが評価される。顧問の与那覇先生には、良い伝統を作って頂きたい」とエールを送った。
 これに、与那覇慶子顧問は「一番嬉しいこと、幸せなことはみんなに巡り合えたこと。情熱だけでは十分でなくうまくいくとは限らないが、今回は巡り合わせが良かった。大きな目標の文部大臣賞に向かって精一杯演技するのは夢であったし、こんなに早く貰って良かったのだろうか」と語った上で、「壮行発表会での父母会の支えに勇気づけられ、大会での生徒達の演技は実に立派でした」と生徒を称え、両手には友人や沖縄県女子体育連盟から贈られた花束を抱き締め、目を潤ませた。また、知花小百合部長は「ドキドキしながらも、みんなで『悔いのないように踊ろうね!』と声を掛け合いながら発表した。審査発表の時には声も出ない程に感動しました。指導者の先生や父母に感謝します。これからもいろんな面で頑張りますので応援して下さい」とお礼を述べた。
 読谷中学の祝賀会から急ぎ駆け付けた山内村長は「みなさんの顔は明るく輝いている。おめでとう。読高が日本の頂点に立ったことは過去にはなく読谷高校の快挙である。創作ダンスで日本一になったことですごい自信が皆さんにはついた。将来、これからの人生の基礎になり、あらゆることの自信になる。創作は個性であり、個性的なものこそ全国に通じる。ローカルから世界に羽ばたく生徒になってほしい」と祝福した。
 祝賀会では、部員によるダンス「古代のまつり」の踊りや「校歌」を斉唱。また、教師らが壮行発表会で演じて好評を博したYA・YA・YAの演技が再現されると、会場は笑いの渦に包まれて生徒や父母らから盛んな拍手を浴びていた。

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