読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1993年11月発行 広報よみたん / 3頁

“朝市”(沖縄残波岬ロイヤルホテル)を展開!-株式会社ユンタンザ-ユンタンザ物産に人気

 むらおこし会社として昨今、県内外からますます脚光を浴びて飛躍する「株式会社ユンタンザ」(松田昌彦社長)。
 そのユンタンザの店舗がにわかに慌ただしくなってきた。というのも、ここ数月、同店舗を訪れる村内外からの客数が増加の一途をたどっている様子で、松田社長や職員らは嬉しい悲鳴をあげている。
 そのようなおり、九月二十八日午後には与那原日の出園デイサービスセンター(小谷弘子園長)の六十五歳~八十歳代のお年寄りら十七人が、視察研修の目的を以て本村を訪れ、その帰路にユンタンザに立ち寄り、生紅芋やサーターアンダギー、紅芋チップスなどのユンタンザ商品を、家族や孫達へのお土産にと袋いっぱいに買い求めていた。
 本村を訪れたことに関して引率した同センターの職員は「センターで米寿祝いが催されることになり、デイサービスのお年寄りがセンターを使えなくなったためピクニックに出掛けることになった。そして、どこに行こうかと希望を募ったら、お年寄りの好物である芋のある読谷村に行こうと話が決まり、視察に当たっては園長から読谷村の歴史や基礎知識を学び、今まで座喜味城や歴史民俗資料館を視察してきた。お年寄りは買物好きで、お土産を買いにユンタンザを訪ねました。好物の芋があって良かったと思う。みんなが喜んで満足している」と語り「機会ある毎にまた訪ねたい」と話していた。
 このような来客に対し、ユンタンザでは松田社長も直々に職員らと共に懇切丁寧に接客し、商品類の説明を始め、湯茶やゴーヤージュース、試食などのサービスに務める傍ら、ショッピング後には、お客様一行を表で見送っていた。
 次第に活況を帯びてくる情勢に、松田社長は「ユンタンザの店舗も観光のルートになりつつある。これまでにも豊見城村の婦人会や赤十字奉仕団などの研修団体が次々に訪れるようになってきた」と話した上で「去る七月十五日から沖縄残波岬ロイヤルホテルの一階ロビーで毎日、ユンタンザ商品をメインに午前七時から十時の間に”朝市”を展開しているが、人気も商品の売れ行きも上々で喜んでいる。そのために職員三名を新たに採用配置した。朝市は、ユンタンザの『リゾート地の経済機能と村民経済を連動させ新らしい事業を創る』の基本理念に基づくもの」と述べていた。

 リゾート地の経済機能と村民経済を連動

 基本理念に基づき、ホテルで展開している朝市には、専用の販売コーナーを設営してユンタンザの商品類をはじめ県内の特産品など、数多くの品々を並べて宿泊客などに対応すべく開店。市には、ユンタンザのスタッフが商品のピーアールに務め、商品販売に情熱を傾けている。
 朝市を担う喜瀬慎一店長は、客層について「今は、県内の宿泊客や会議で来る客などが多く『おいしい~』『懐かしい~』と喜んで買い求めている。朝市は非常に順調で、一ケ月の目標に達している」と成果を語り、「楽しくやりがいがあり、これから本土の団体客に向けてのスタートになり、朝市の本番になる。朝市が人気を得られるよう職責を果たしていきたい」と意欲を見せていた。
 朝市では、サーターアンダギーなどの紅芋シリーズやチンスコー、パイナップルなどが人気を集めているようだ。

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