読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1993年11月発行 広報よみたん / 5頁

「少年の主張大会」で優秀賞を受賞

 中頭地区「第八回少年の主張大会」(主催・中頭教育事務所)が九月四日に開催され、同大会に古堅中学校から出場した玉城末子さん(二年生)が、見事に最優秀賞に輝きました。
 沖縄市の中頭教育事務所で開かれた主張大会には、中部市町村に恩納村を加えた各地区代表の中学生十二人が出場し、学校生活や地域活動、家族との対話などを通して感じたことを主張した。
 玉城さんは「今を大切に」と題して堂々と意見を発表。主張は、自身が中学生になって「嫌なことから逃げて、好きなことだけやっていればいい。自分さえよければどうでもいい」と親や教師に対する思春期の反抗心の時期を経て、父親が掛けた優しい一言の声をきっかけに「このままではいけない。自分に何かできることはないか」と考え、進んで部活のマネージャーに。そして、部員の身の回りの世話をするうちに「自分の生活を明るくするのも自分自身。相手の立場になって考えられる優しく強い人間になる必要がある」と見つめ直し「将来は弁護士になりたい。その夢に向かって少しづつ、今を大切に頑張っている」と発表。審査の結果、玉城末子さんが最優秀賞を受賞し、中頭代表として県大会への出場が決まった。
 県大会は二十六日に那覇市の首里公民館で催され、同大会でも玉城さんは優良賞に輝いた。 主張大会での素晴らしい受賞に、古堅中学校(砂辺松善校長)の山内裕子国語教諭は「子供たちが良い方向に伸びようとするのが感じられる。主張は作文と違って態度や節度、文章力が要求され難しい。その点、玉城さんはセンスがあって文章力や言葉に輝くものがある。物事に対する姿勢が熱心であっ、素晴らしい才能を持っている。着実に伸びて成長していくんではないかと思う」と評価し、更に「本人として初めての大きな大会で、自分の実体験を通して考え、家族の支えとなって一生懸命に頑張っている姿は尊く、主張は人の心に訴えるものがあった。偉い!涙がでるぐらい感動しました」と称えまた、受賞の喜びを玉城末子さんは「嬉しかった。中頭大会ではのぼせなかったけど、県大会では幾分緊張した。最優秀賞を受賞した時がいちばん嬉しかった」と話していた。
 少年の主張大会での素晴らしい受賞に、心から拍手を送りたい。
 おめでとう玉城末子さん。

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