愛知県で開催された第十一回「全日本マスターズ・パワーリフティング選手権大会」において本村の上地栄子さん(四四歳)が見事に日本一に輝き、カナダで行われる世界大会に日本代表として派遣されま.した。
日本選手権大会(五月二十三日)には、全国各地からの代表選手八十人余が参加し、パワーリフティングの女子八階級に力と技が競われた。沖縄県代表として七五キロ級に出場した上地さん(儀間区)は、スクワット百三十㎏、ベンチ六十㎏、デッド百三十・五㎏の三種目にトータル三百二十・五㎏の成績を収めて見事に優勝。大会二回目の出場(昨年の大会では三位入賞)で晴れの日本一の栄冠を射止めた。
なお、今大会で上げた上地さんのデッドの記録は日本新記録で、また、パワーリフティング女子で日本一に輝いたのは、上地栄子さんが県内初。
上地さんは、カナダのハミルトン市で十月二十六日から開催される世界大会への出発に先立ち、十月二十二日午後、自身が所属するヘルスクラブ・パワーウイング(大木在)の比嘉隆夫代表と共に役場を訪れ、嬉しい日本代表の報告。
役場では池原恒徳収入役が応対し、池原収入役は「こういう素晴らしい日本一の優勝は読谷の大きな誇りである。日本代表としてカナダでの世界大会でも更に、今までの記録を伸ばすよう頑張り、活躍して頂きたい」と激励。これに、上地さんは「減量と健康のためにパワーを始めましたが、パワーを初めてまだ一年半、(世界大会は)初めての参加なので(成績は)検討はつかないけど頑張ります」と決意。また、比嘉代表は「二年後は東京大会があるので、これに照準を当てている。これをステップに、優勝を目指して経験を積み重ねることがよい勉強になる」と述べた後、更に、「パワーは若い頃から始めるのがほとんどだが、上地さんは四十歳を過ぎてから始めたのにも関わらず日本一になった。これからどこまで伸びるのやら…」と上地さんの底知れぬパワーに、期待を寄せていた。
世界大会には、男女二十人が日本代表として派遣されるが、県内からは上地さん一人が、日本代表として出場した。