読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1994年1月発行 広報よみたん / 5頁

【見出し】下水道土壌浄化システムを導入-浄化センターの起工式を行う-

 本村では、豊かな住み良い生活環境をつくりだすために現在、楚辺区内において下水道事業の工事を進めていますが、この程「楚辺浄化センター処理槽土木工事」の起工式(十月二十九日午後)を挙行しました。
 本村の下水道事業は、比謝、大湾、大木、伊良皆、喜名地域を「比謝処理区」として宜野湾市・伊佐浜下水処理場に配水管を連結して処理し、それ以外の地域は集落ごとに土壌浄化法システムを導入した小規模分割型下水道処理場で処理する計画となっています。
 この下水道処理システムは、土壌や石などに生息する微生物で汚水を分解・浄化するシステム。
 県内では宮古・平良市(久松地区)で既に使用開始され、本島内での集落単位の建設導入では本村が初めてで、楚辺区が第一号。
 同システムは、悪臭の発生を抑えるために処理場を土で覆い、地表に芝生を植えて緑地空間や公園として利用できる。
 今回、起工式が行われたは、その最終処分場の建設で、楚辺区と海岸近くに総工費約八億円を掛けて建設。処理槽の規模は長さ三十一㍍、深さ』五㍍からなり、完成は一九九七年三月の予定。起工式で山内村長は「建設省のモデル事業としても認定され、土壌浄化法システムを導入した下水道は処理水の再利用(農業用水など)ができ、二十一世紀の時代に最もふさわしい下水道になる。今後も次々に各地域に展開していきたい」と述べていた。

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