読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1994年1月発行 広報よみたん / 8頁

【見出し】「沖縄県盆栽連合展」金賞・銀賞に輝く(古謝世徳さん・浜川武さん)

 我が国の輝かしい伝統文化を誇る”盆栽”。その芸術性は高く、今や海外からも注目をあび、ブームになりつつある。
 そのような盆栽を一堂に集め、各地域代表の盆栽美を競う「第六回沖縄県盆栽連合展」(社団法人・日本盆栽協会沖縄県支部連合会主催)が十一月十三日・十四日の両日、宜野湾市農協会館にて行われ、同連合展で、本村から出展した盆栽が見事に最高の金賞と、これに次ぐ銀賞に輝いた。
【金賞(県知事賞)】
▼古謝世徳さん(四五歳)
      座喜味二六九三番地の八
【銀賞(宜野湾市長賞)】
▼浜川武さん(五三歳)
      古堅二七三番地
 受賞に輝いた作品は両氏ともに”ハマシタン”の盆栽で、金賞を射止めた古謝さんが盆栽歴八年、銀賞の浜川さんが六年で、両氏は「読谷盆栽同好会」(城間勇会長・会員五十人)に所属して盆栽技術の向上・普及に励んでいる。
 沖縄県盆栽連合展は、日本の輝かしい伝統文化である生命を有した芸術・盆栽への意識の高揚と普及に努め、心豊かな潤いのある県民生活の推進に寄与し、会員の融和と技術の向上を促進する-ことを目的に開催されるが、その審査は厳しく、日本盆栽協会公認講師によって審査される。
 それだけに、連合展のレベルは高く、今回、金賞を獲得した古謝さんは「盆栽展(第十四回沖縄支部盆栽展)で金賞を受賞したことで、連合展にも参加してみようと思って出品した。まさか金賞を受賞できるとは思わず驚いている」と話した上で、「自分の趣味が発揮できてとても嬉しい。読谷には物凄いパワー(盆栽熱)があり、今後も同好会の仲間とともに一生、盆栽を続けていきたい」と語り、銀賞受賞の浜川さんは「作品は未だ完全には仕上がってないので無理だと思ったが、銀賞を頂いた時はビックリした」と話した後、「盆栽が好きで読谷村に移住し、同好会に加入した。仲間も多くつくることが出来て喜んでいる。今後もみんなと楽しく盆栽をしていきたい」と語り、連合展での初の受賞を喜んでいた。
  また、会員が金・銀のダブル受賞に輝いたことで、読谷盆栽同好会の城間会長は「読谷は県下で盆栽人口が一番多く、愛好家の年令も三十~四十代と若い。最近は行政でも力をいれており、県内(盆栽愛好家の間から)でも注目を浴びている。ノーベル平和賞を夢見る村民基金での県外研修で、全国盆栽展(国風展)を観てきた成果が出つつあり、みんなが刺激を受け、やる気が出てきた」と述べ、更に「金・銀受賞は同好会として初めてで、会員のみんなが喜んでいる。盆栽は今や量の時代から質の時代で、その点、読谷は毎月講習会を開き、会員同士が盆栽を持ち寄って、お互いが切磋琢磨しながら盆栽技術の向上に努めている。会員らは身近な人が受賞したことで、将来的には全国盆栽展にも出展しようと意気込んでおり、同好会も結成十五年目を迎え、更に頑張っていきたいと思う」と意欲を見せていた。
 また、同好会では去る九月十日~十二日に開催された「第十四回日本盆栽協会沖縄支部盆栽展」において、三氏が表彰に輝いている。
【メイクマン賞(金賞)】
▼古謝世徳「ハマシタン」
      座喜味二六九三番地の八
【ラジオ沖縄社賞】
▼翁長新一「小品棚飾り」
      伊良皆二一四
【奨励賞】
▼城間 勇「シマヤマヒハツ」
      渡具知一八四-二
 なお、読谷盆栽同好会では盆栽に興味のある方々の入会を歓迎しているとのこと。同好会には、外人の方も特別会員として加入しており、盆栽もいよいよ国際化。
 盆栽愛好家で入会希望者は次にご連絡を。
■読谷盆栽同好会(城間勇会長)
□渡具知公民館九五六ーー二二四〇

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