棒術に集点をあてた交流会を展開し、読谷・沖縄の民俗芸能の伝承発展に寄与しよう-と、「第三回棒交流会」(村教育委員会主催)が十一月二十日午後、座喜味城において開かれた。
本村の字には現在、長浜・渡慶次・宇座・波平・座喜味・喜名に”棒術”が伝承され、しかも確実に時代を担う子供たちにも継承されている。棒術は、獅子舞と同じくその威勢によって災を払うといわれ、各字のムラアシビには欠かせない演目のひとつであり、このことから棒交流会を催し、読谷の地に多くの棒術をひき寄せ、読谷から棒術文化を発信させようと企画・開催されている。
棒交流には村内六字をはじめ、波平子ども会や座喜味子ども会、また、村外から名護市数久田と西原町小波津の棒術が出演。城内の特設舞台ではドラの音が響き、太鼓や鐘が打ち鳴らされ「ユーイッユイ、ヤッ!」の勇ましいヤグイ(気合い、掛け声)とともに躍動感に満ち、迫力ある棒術が次々に展開されると、訪れた二百五十人余の観衆は、その迫真迫る演技固唾を呑んで見入っていた。