読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1994年1月発行 広報よみたん / 15頁

【見出し】再び!大獅子の雄姿!修復の完成を祝い「除幕式」

 読谷村のシンボルとして残波岬いこいの広場に悠然と鎮座する世界一の「残波大獅子」。
 残波の厳しい風雨に耐えてきた大獅子も七年の歳月とともに痛みが進み、昨年八月には修復協力会(儀保輝和会長=村議会議長)を発足して修復作業を実施。大獅子の修復には約三百人余の村民がボランティアで協力し、十月二十三日には作業を完了。修復には漆喰九百袋(二十五㌔入り)が使われ、卵と松の油を混ぜたうわ薬を塗って仕上げられた。
 協力会では大獅子の歓声に伴い、「修復完了除幕式」を十一月二十九日に挙行。大獅子の前面で行なわれた除幕式では、彫刻家・金城実氏や儀保輝和協力会長、安田慶造助役ら三氏によってくす玉が割られ「御願立てい」が行なわれた。その後、役場の古典音楽愛好会が「残波大獅子除幕の歌」を、広場ステージでは渡慶次獅子舞クラブの子供達が「獅子舞」を披露して大獅子の除幕を祝い、また、式では製作者の金城氏が「いろんな人の力があってここまでこれた。私の彫刻家としての度量や技を試す、こういう修復の機会を与えてくれた村民に感謝したい」とお礼を述べた。
 式の後に催された祝賀会には修復作業に関わった人々や、村内外からの関係者ら約二百人余の人々が広場に駆け付け、金城実氏らの労をねぎらう一方で、一段とたくましく成長した大獅子の完成を、共に喜んでいた。

 残波大獅子除幕の歌
         作・新 城 真 栄
残波大獅子ぬ 居し美らあてど
 百合ん咲ち福て 眺み美らさ
響む読谷山 大獅子や建立て
 世界に輝やかち 栄かてたぼり
残波大獅子や 嘉利吉どやゆる
 仕立てたる主や もたへい栄え

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