我が読谷村が誇る「残波大獅子太鼓」(新垣武常主宰)がアメリカ公演に次ぐ海外公演・東ヨーロッパに飛び立ち、再び世界を駆けめぐった。
東ヨーロッパ公演には、新垣主宰を団長に、天久園枝(リーダー)、新垣史乃、新垣千里、池原ちはる、宮城信夫、照屋将人、新垣達志の七人の若獅子のメンバーに加え、舞台監督の山城譲二氏、マネージャーの上原恵子さんらが同行。公演は、国際交流基金の文化事業の一環として十一月八日~二十二日までの日程で派遣。大獅子らは、東欧三カ国(ポーランド、ブルガリア、ハンガリー)の地で勇壮な和太鼓を披露。東欧の人々は、躍動感に満ち溢れる残波大獅子の鼓動に感激した。
雪の東ヨーロッパに”残波大獅子太鼓”轟く
外務省の外郭団体である国際交流基金からの派遣により、十一月八日から二十二日までの日程で残波大獅子太鼓が東ヨーロッパ三か国(ポーランド、ブルガリア、ハンガリー)の五都市で七回に及ぶ公演を行った。
この計画については、同基金の田島真理子氏が企画から引率に至るまで、全行程に細かい配慮をして下さり、訪問三か国の日本大使館及び国際交流基金ブタペスト事務所などがすべての受け入れ態勢を整えて下さった。
私達が東ヨーロッパのことを殆ど知らないように、私達が訪れた国々の方達も日本のことを知らない。そのため、日本大使館では”日本文化月間”(或いは週間)を設定し、講演会や武道、生花、ビデオ上映などのデモンストレーションを行い、広く日本文化を紹介している。
今回の残波大獅子太鼓の公演はその一環として行われ、ワルシャワ公演の際、公演に先立ち在ポーランド日本大使は、日本と沖縄の紹介をした後、変化に富んだ日本の表情として残波大獅子太鼓を紹介した。
各国とも日本大使館の職員が同行し、いろいろな便宜を図って下さった。通訳も常時数人、劇場側スタッフも数十名が配置されており、完壁なステージ運営がなされた。また、各国とも残波大獅子太鼓のために大使主催の昼食会や夕食会を催し、心のこもった料理や励ましの言葉を頂き、メンバーにとって夢のような体験であった。
各公演とも立ち見が出る程の盛況で、各会場とも観客の反応もよく、演目が終る度に拍手がなり止まず、メンバーらを感動させた。
当初、日本の太鼓の公演は三か国とも初めてということで、いろんな面で不安もあったが、公演の成功を収め、コンサートツアーから戻ったメンバー達には、在ブルガリア大使館の大嶋勝氏から『素晴らしい公演をありがとう。皆様の太鼓の公演は当地で話題になっている。素晴らしい演奏、劇場スタッフとの連携、観客との一体感と、全てにおいて申し分の無い公演に感動した。この公演に関係者として関われたことを嬉しく思う(一部略)』と公演に対する感謝のメッセージが寄せられ、私達に感激と勇気を与える一方で、公演の成果が確認出来た。
最後に、今回の残波大獅子太鼓の東ヨーロッパ公演を応援して下さいました諸先輩や友人達、読谷村当局に感謝申し上げ報告と致します。
残波大獅子太鼓一同