読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1994年2月発行 広報よみたん / 8頁

【見出し】絵画の歩み「宮城健盛展」を開く

 具象から半具象・抽象・再び具象へと、絵画の歩みを展示した「宮城健盛展」が十二月七日午後、村立・美術館(宮城元信館長)オープンしました。
 同日に行われたオープンセレモニーでは関係者ら約四十人余が出席する中、主催者を代表して伊波清安教育長があいさつ。その中で、伊波教育長は「県内外や全国的にも高名な宮城先生の個展を開くことが出来るのは読谷村にとって大きな名誉。宮城先生の描いた具象画や抽象画の作品は、お互いが刺激を受け、非常に良い勉強になる」と述べ、宮城健盛画伯は「村民の皆様が私の作品に深い関心を寄せて頂き、素晴らしい美術館で作品を展示させて頂くことは一生の思い出になる。絵というものはその人の心情を表すもの。私の歩んできた道を絵を通して見て頂ければ幸せで、身に余る光栄に思う」とあいさつ。また、山内徳信村長は「村民が待ち望んでいた宮城先生の作品を展示できることに感謝します」と述べた後、「環境も文化も人々に認知されるようになった。地域の子供達に幼い頃から美術・芸術に触れさせることが大事。宮城先生が心血を注いで描きあげた絵画作品を観賞できる読谷村は幸せ、文化村づくりをあせらず、怠ることなく、ゆっくりゆっくり進んでいきたい」と述べた。
 その後、テープカットが挙行され、参加者らが館内に展示された宮城画伯の絵画を観賞。館内には、同画伯が一九五八年~一九九三年間に製作した四十二点の大作が展示され、画伯が歩んできた絵画の世界(具象から半具象・抽象・再び具象へ)は、観賞した人々に深い感動を与えていた。

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