本土復帰(昭和四七年五月)という世変わりの時代に産声をあげ、時代の変遷とともに歩んできた読谷村商工会(大城勝哲会長)が創立二〇周年の節目を迎えたことまら、商工会では三月八日、村総合福祉センターにおいて盛大に「読谷村商工会設立二〇周年記念・祝賀会」を挙行しました。
商工会設立の二〇年間が、【商工会組織の体制と確立と経営改善普及事業を中心とした活動】。後半の十年間は、昭和五九年の読谷商工会独自の地域ビジョンの作成から始まった【ビジョンの実践、具現のための地域振興事業の推進、地域づくりの先導的役割を担っての”むらおこし事業”の積極的な展開】であり、その成果が、むらおこし会社「株式会社ユンタンザ」び設立と併せ、「琉球新報産業活動賞」を受賞した。これは、読谷村商工会のたゆまぬ努力が、地域づくりの評価につながったものと言えましょう。
式典・祝賀会にぎわう
設立二〇周年を節目に、商工会ではこの日(三月八日)の午前、降りしきる豪雨の中、「記念モニュメント」の除幕式を残波岬で挙行した。このモニュメントは商工会の団結と組織力を内外にアピールすると共に、二十一世紀に向けた商工会の決意を示すことを目的に建造。そのモニュメントは、読谷村の歴史的人物・奏期をシンボライズしている。
(現在は台座のみ)。
午後四時には村内外からの来賓や大勢の関係者らが出席ゆる中、「記念大会・祝賀会」が催され、商工会設立二〇周年を祝った。
大会では、大城勝哲大会長が「商工会の二〇年は、前半の十年が組織体制の確立と経営改善普及事業が中心で、後半の十年は地域ビジョンの作成、実践、推進を担っての活動。地域振興事業の推進など、むらおこし事業を積極的に展開してきた。今後も村民の豊かさとゆとりを求め、地域特性を生かした産業づくりに頑張っていきたい」とあいさつ。また、来賓祝辞の中では山内村長が「商工会の前半の十年は組織の充実という慌ただしい時代であった。その後は商工会が輝いている十年。これは時の役職員らが心を一つにした必死の努力のたまもの。”汝の足元を深く掘れ、そこの泉あり”を具現化したものであり、大きな足跡を残した。どの組織より豊富で多様な人材、可能性を持っているのが商工会。知恵、アイデア、実践力を集め、雄々しくはばたいていくことを三万余の村民が大きく期待している」と激励した。
大会では歴代会長や功労・功績者の表彰をはじめ、大会宣言・決議なども行われた。
大会終了後は引き続き祝賀会へと移り「鏡割り」で威勢よく景気づけが行われた後、ステージでは華やかな琉舞「松竹梅」などをはじめ、商工会青年部の「獅子舞」や婦人部の「南の島」、ユンタンザむらおこし塾一期生”新風の目会”による「くずれ浜千鳥」の余興が繰り広げられるなど、多くの関係者が読谷村商工会のこれまでの歩みを祝福すると共に新たな飛躍・発展を誓っていた。