“一人びとりが福祉に対して深い理解と関心を持ち、親から子、孫へと福祉の心を日常生活の中で受け継ごう”と、本村では「ゆいま~る共生事業」を展開している。
ゆいま~る共生事業とは、高齢者を対象とした福祉サービスのことで、【孤独感からくる痴呆・ねたきりを解消し、心身機能の維持・改善をすることで過程の介護負担を軽減し、地域福祉の支援を充実していくことを目的】に実施されているもの。
本村では、各地域公民館を”福祉公民館”として位置づけ、現在、喜名区で「福寿会」、渡慶次の「いぶし銀会」が積極的な活動を続ける中で、新たに楚辺区が「クラガー」、宇座区が「銀の会」、牧原区に「ときわ松の会」が誕生し、各公民館を拠点としたゆいま~る共生事業が次々に拡大傾向を見せ始めた。
そのようなおり、ゆいま~る共生事業に集うお年寄りらに、おいしいおやつを食べてもうおうと役場厚生課では二月二十二日に喜名、楚辺両区の調理ボランティア二十三人に、また、三月七日には渡慶次と宇座の調理ボランティア二十人を対象にした「料理講習会」を生き活き健康センターで催した。
七日の講習会には特別養護老人ホーム「沖縄一条園」(沖縄市在)の栄養士・当銘幸子さん、高元佐江子さんが講師に招かれて調理実習が行われ、この日は、①ポテトドーナツ、②かぼちゃクレープ、③いちごのゴマ団子、④ブラマンジェいちごソースの四品目の献立が準備された。
参加した調理ボランティアらは、講師の説明に耳を傾ける一方、調理方法のテキストにしきりに目を配りながらも、皆が楽しそうにおやつ作りに熱中していた。
また、調理指導を行った当銘さんは「お年寄りの料理はやわらかくして食べやすく料理する工夫が必要。献立の材料は身近にあるもので、地域の物(特産品の紅芋など)を活用したらよい」と語った上で、更に「読谷はボランティアの皆様方が熱心で、頭が下がりますね」と称えていた。