読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1994年5月発行 広報よみたん / 2頁

【見出し】ゆいまーる心で安心して暮らしのできる村づくり福祉計画を答申

 「健康で-生きがいを持って-安心して暮らしのできる」村づくりを進めるため、「健康の村-生き活きコミュニティー-ゆいま~るの心」をテーマに、本村では「読谷村保健福祉計画」を進めてきました。
 読谷村保健福祉計画の策定については平成五年十一月十六日付けで策定委員を委嘱。以来、福祉計画策定委員会は十一回の委員会を開催する一方で、各自治会や各種団体との懇談会(二十三箇所)で集約した要望・意見一八一件を盛り込んだ計画を策定。その計画書は今年の三月十五日に仲宗根盛敏委員長から「読谷村保健福祉策定委員会の審議結果について」として答申されました。
 「読谷村保健福祉計画」の答申を受け、山内徳信村長は「執行部も計画の実現に向け全力を尽くしてまいりたい」と述べました。

「読谷村保健福祉計画」とは-

 「読谷村保健福祉計画」は、老人保健法及び老人福祉法や「読谷村保健福祉プラン21」に基づき策定されています。
 読谷村保健福祉プラン21は、全国的に高齢化が進み、二十一世紀には本格的な高齢社会の到来が予想されることからその対応を定めたもの。
 国においては高齢社会の到来に備えて平成二年六月、老人福祉法等の社会福祉八法の改正が行われた。
 その主な内容は、
①老人や身体障害者関係施設への入所決定事務(措置権)を都道府県から町村に委譲する。
②在宅福祉サービスを関係諸法に明確に位置づけるとともに、市町村がその実施に積極的に取 り組む。
③市町村及び都道府県に老人福祉計画と老人保健計画の策定を義務づける。
④市町村の社会福祉協議会を在宅福祉サービス等を企画、実施する団体として位置づける
⑤共同募金の配分規制を緩和し、在宅福祉サービス等に対する助成を強化する等。
 としている。
 これは、住民の最も身近な市町村で新しい発想に基づく、新しい形態の社会福祉(在宅福祉サービス、施設福祉サービス、老人保健福祉サービス)をきめ細かく、一元的、総合的かつ計画的に提供できる体制づくりを意味し、それは社会福祉の分権化や計画化などの推進をベースにした福祉の地域化であります。
 本村においても、こうした福祉改革の動向を見定めながら、高齢者や身体の不自由な者などに対して、小地域単位で、総合的できめ細かな福祉サービスをいかに提供するかが大きな課題となっており、「読谷村保健福祉プラン21」は、その課題に応えるために計画されたものです。
 この計画は、本村が目標とする”人間性豊かな環境・文化村”づくりにおける地域福祉を具体化するため、児童をはじめとする全ての村民に対して、保健福祉サービスを拡充するというもの。福祉、保健、医療、教育、労働の連携による総合サービスを提供することによって、福祉の村づくりを進めることを目的に、「読谷村老司保健福祉計画」の法定要件を満たした計画として位置づけ、平成六年度を初年度として平成十一年度(二〇〇〇年)が目標年次。国・県との連携を図りながら在宅福祉、施設福祉及び保健サービス等の現状を踏まえ、平成十一年度末までに達成すべきサービスの目標量や提供体制、推進の方策を確立してまいります。
 健康で家族と共に楽しい暮らし-。それは、誰もが目標とし、望んでいるものです。いつの時でも安心して暮らせる「我が村・読谷村」でなければ、本当に豊かな暮らし(地域)とは言えないでしょう。けれども、こうした住み良い地域社会(読谷村)は、行政のみで作れるものではありません。
 この「読谷村保健福祉計画」の策定で、まさに新しい”地域福祉の時代”の到来を迎えたと言えましょう。
 村民一人びとりが主人公として積極的に関わっていくことが重要なことです。みんなの「ゆいま~るの心」で、福祉計画を実りのあるものにしましょう。

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