読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1994年6月発行 広報よみたん / 12頁

【見出し】鳥取県と芸能交流 楚辺子ども会

 将来を担う子供たちが子ども会活動や地域芸能活動の交流をとおして親睦と友情を深め、郷土愛やたくましく成長することを目的として楚辺子ども会育成会(比嘉正勇会長)では三月十九日~二十一日の日程で鳥取県(淀江町)との県外研修・交流会を行った。
 交流会には楚辺子ども会から総勢二十六人(子供二十二人、引率四人)が参加し、一行は十九日に沖縄を発ち、空路大阪経由で鳥取県へ。
 二十日には町内観光をはじめ、大山町でのスキー体験(大山中の原スキー場)に大喜び。初めての雪と貴重なスキー体験に子ども達は大きな歓声をあげた。

 伝統芸能で
 親睦を深める

 午後四時からは淀江町の子ども達との”郷土芸能と歴史文化の交流”が行われ、淀江町・宇田川地区中西尾子ども会などから四十八人が同町伝統の「銭太鼓」や「傘おどり」を、楚辺区からは「かぎゃで風」や「エイサー」「子ども獅子舞」を披露するなど、それぞれの地域の芸能交流を交わす一方で、「歓迎夕食会」では淀江町の子ども達が真心を込めてつくったカレーライスやおでんに、また、楚辺子ども会が土産に持参した「黒糖」や「さとうきび」「サーターアンダギー」「楚辺ポーポー」に舌鼓をうちながら和やかに親睦が深められた。
 淀江町と読谷村とは「国民体育大会」の競技種目(ソフトボール競技)がとりもつ縁で交流が始まり、以来、双方の職員同士が訪問し合う中で親密な交流が育まれ、これが基で今回から初めて子ども会の交流につながった。
 職員の交流は九年余にもなり、現在でもお互いが旧交を温めている。
 この度、子ども会による県外交流を企画した比嘉会長は「淀江町や大山町の教育委員会職員らの全面協力のお陰で無事に目的を果たすことができた」と話した上で、「地域の子ども達が初めて県外に大挙で研修するということに不安はあったが、子どもの心に秘める行動の力強さを感じた。特に雪を見、触れる。スキーをする子ども達の表情は何とも言えない感動・感激で、凄い体験ができた」と語っていた。
 なお、この交流を契機に、今度は八月の夏休みに淀江町の宇田川地区中西尾子ども会が楚辺区を訪れるという企画が既に始められており、子ども会交流の輪は一段と広がりを見せている。

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