心も和む花どうぞー。と精神薄弱者更正施設「高志保園」(知念長子園長)では四月六日午後、渡慶次小学校や読谷小学校、古堅南小学校の三校に赤紫のペチュニヤや白、黄色のクリサンセマムなどが植栽された花鉢(百七一鉢)をプレゼントした。
これは高志保園に入所する園生ら五十人が丹精込めて育ててきたもので、花は種植えから三ヶ月余を経てこの程見事に開花し、「学校の入学式で使って下さい」と贈呈されたもの。
贈呈には伊波清安教育長らも訪れる中、それぞれの小学校への花の引渡しが行われ、受け取りに来た三校の教諭らは、配られた五十七鉢づつのプランターを園生らと共に笑顔で車両に積み込んでいた。
きれいに咲き誇った花のプレゼントに伊波教育長は「本村で環境美化条例も制定され、子ども達に美化の心を養うようにしたいと思っていた時期に高志保園からこのよな花を頂きこんな嬉しいことはない。学校の子ども達にとって心の花のプレゼントだ」とお礼を述べ、また、同園の知念延長は「指導訓練の一環として温室を設置し、花づくりに取り組んできた。花をつくるようになってから園生らの心も和むようになり、いたわりの心(花をちぎることがなくなった)が芽生え、機能訓練にも役立っている」と話した上で、「地域の方々の援助や協力を受けるだけでなく、園としても地域に貢献できることを今後とも積極的に実施していきたい」と語った。