読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1994年8月発行 広報よみたん / 12頁

【見出し】手話でコミュニケーションを図ろう

 読谷村社会福祉協議会(山内徳信会長=村長)では、一月から八月にかけてボランティア要請講習会を実施しました。

 一月末から始まった「手話講習会」(初級コース」を皮切りに、四月五日~八日の間には「ふれあい生き活きレク指導ボランティア要請講習会」を、また、六月二日~八月十八日までの日程で「ゆんたんじゃ」の佐和田由紀子さんを講師に四月十八日(閉講式)までの日程で行われ、講習会には主婦や看護婦など約二十人の受講者らが参加し、閉講式では講習を終えた受講者ら一人ひとりに佐和田講師から「修了証」が手渡された。
 この修了証は「手話ボランティアとしての活躍をしてほしい」との願いから「出発証」と名付けられた。

  「手話講習会」スタート

 聴覚に障害を持つ人のコミュニケーション手段の一つである「手話」について基礎的なことを学ぶと共に聴覚に障害を持つ人々のおかれている現状について理解を深めることを目的に「手話ボランティア養成講習会」(入門コース)が村総合福祉センターd六月二日から始まった。
 初日に開かれた開講式では高校生を含め主婦や外人の方々など約六十人余が集う中、新垣喜一社会福祉協議会常務理事が「講習会は長期にわたりつらいこともあろうが、最後まで頑張ってこれからのボランティア活動に積極的に参加してほしい」と受講者らを激励。引き続き「基本的な手話について」をテーマに佐和田講師による手話講義(通訳・中山佳子さん)が行われ、その中で佐和田さんは「聴覚障害者とのコミュニケーションの方法には①口話(読唇)、②聴覚利用(補聴器や光)、③筆談、④手話の四つの方法があり、いろいろ組み合わせて利用している」と説いた上で、「ろうあ者は健常者の唇は”たばこ”と”たまご”や”あめ”と”あめ(キャンディー)”の区別と意味がわからない。また、筆談は生まれつきの聴覚障害者にとっては文章力が不足するので理解るすことが難しい」と強調し、聴覚障害者とのコミュニケーションには手話(指文字)を交えることの重要性を訴え、また、手話を使う時には顔の前でしない(唇の動きが読めない)ことを注意して講義を終え、その後は指文字(五十音)を使った簡単なあいさつや自己紹介の仕方などの基本的な手話を教えていた。

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