厚~い沖縄へようこそ!
第十三回目の北海道池田町との児童生徒交流会が七月十五日から二十日までの五泊六日間の日程で行われ、読谷の各小、中学校から男女一名に、引率三名の計十七人。池田からも児童生徒ら十七人がラ依存し、交流を深めました。
交流会初日に行われた歓迎会では、交流団の他に民泊を受け持つ家族や学校長などの関係者らが集う中、お母さん方の手作りの沖縄料理に舌鼓をうつ一方で、池田の児童生徒によるスライドでの池田紹介や伝統芸能「傘踊り」などが披露され、読谷の児童生徒からは大太鼓を担いでの勇壮な「エイサー」が披露され、和やかな交流の初日になりました。
二日目は村長さんのお話と村内視察です。うだるような陽射しの中、座喜味城や民俗資料館、美術館、やちむんの里などを見学しましたが、児童生徒らは「暑い!暑い!」を連発しながらも元気よくはしゃぎ回り、午後からは二泊三日の民泊家庭との交流に移りました。民泊期間中は、パートナーや家族との自由行動の他に、学校訪問と合同の海水浴が計画されました。
本校流は、例年夏休み期間中に行っていますが、小規模校の多い池田の子供たちを、「大勢の子供たちのいる学校で、しかも南国の学校で」という池田の皆さんの要望と「交流団だけの交流だけでなく、大勢の子供たちとの交流の輪を広げよう」という趣旨の下、今年は夏休み前に取り組まれました。
各学校とも趣向をこらし、三線や琉舞、金管バンド等それぞれの学校の特色で迎えて下さいました。夏休み前の忙しい時期ではありましたが、北国のお友達(各学校に二人)を迎えての楽しい一日ではなかったのでしょうか。
学校訪問を終えた午後からは合同での海水浴です。池田っ子の一番楽しみにしているプログラムですが、海で泳ぐのはみんな初めてで、「塩っぱい、塩っぱい」と大はしゃぎ。また、ガラスボートから見える珊瑚の美しさや色鮮やかな熱帯魚、タマンの餌付の様子に大きな歓声をあげました。 翌日の県内視察では、南部戦跡で戦争の悲惨さを学習し、去る大戦で犠牲となった北海道の戦没者慰霊碑「北霊の碑」に池田の水を捧げました。夕方にはお別れ会です。池田から送られてきた鮭の「チャンチャン焼き」に舌鼓をうち、池田の児童生徒らは「帰りたくない」。民泊家庭からは「あと二、三日」とすっかり家族の一員のように、兄弟同士になってしまいました。
夏の沖縄、冬の池田での五泊六日の交流会。一年間を通して子供たちの交流が続けられていきますが、今回で十三回を数え、総勢二二〇人余の子供たちや大人らが交流を深め、家族同士の深いお付き合いが続けられています。子供たちを通して親達や大人達の交流も深まり、北海道池田町と沖縄県読谷村との北と南の遠い自治体が、本当に近いチョーデーのまち、むらになりました。成長期の子供たち、冬に再会するときにはきっと一段とたくましい姿をみせてくれるはずです。
また会いましょう!。