趣味を持ち教養を高めることにより楽しく明るい家庭づくりをしょう-とJAゆいな読谷支所婦人部(比嘉好子部長)では平成四年度に「書道学級」を開設し、今日まで活動を継続。同学級では、その活動の成果を踏まえ、七月十二日~十四日にかけてJAゆいな読谷支部南部出張所(長浜真博所長)で初めての企画「農協婦人部書道展」を開いた。
作品は四十点余。色紙や色紙などを使って和歌などの文句が巧みなタッチで描かれた作品類をはじめ、学級生がこれまでに書いてきた作品(活動の成果を綴ったあゆみ集)を展示。期間中、書道展には大勢の人々が訪れ、好評を博した。
婦人部による書道学級の活動は月四回。会員は当初三十余人いたのが現在では八人までに減少しているという。そのため、活動を盛り上げようと企画されたのが今回の展示会。「みんなで恥をかきましょう」ということで初の開催に結びつけた。
開催に当たっては南部出張所の職員やその家族が全面協力。準備から展示用の屏風など全てが手づくりで進められた。
開設当時から書道の講師を務め、指導してきた比嘉トミ子先生(元教師・宇座区)は「展示会が出来るなんて夢の夢ですよ」と述べた上で、「初めて筆を手にして震えていた方々がよく頑張ってここまでこれた。本当に(書道を)好きな方々が、お互い和やかに教え合って真剣に取り組む姿にも感激した。こんな展示会が出来るとは思わず、やりがいがありました」と語る中、比嘉婦人部長は「農協婦人部の活動は忙しいが、動があれば静もなければと思い学級を開設した。比嘉先生が快く講師を引き受けていただき感謝している」と述べ、また、作品を出展した金城京子さん(六五歳)は「学級の日がとても楽しくていつも待ちどうしく、休憩時間も惜しんで作品づくりに励んできた。こんな素晴らしい屏風に展示されるなんて感激です」と喜びの表情。また、職員一体となって書道展の開催に協力した長浜所長は「展示会をすることによって訪れるお客様を待ち時間に退屈させないですみ、見る側にも『次は何をやるか』と刺激を与えている。個人や団体などからも展示会の情報が寄せられており、今後とも職員みんなで協力し合って、いろいろな企画の展示会を開催していきたい」と語った。