六月から始まった読谷村社会福祉協議会主催の「手話ボランティア養成講習会」(入門コース)が、八月十八日に閉講式を迎えた。
この日の夕、村福祉センターで催された閉講式には約六十人余の関係者らが集う中、これまでに十二回の講習に参加してきた受講者ら約三十人に対し、新垣松蔵社会福祉協議会副会長から「出発証」(講習を機に広く各方面での活躍を始めるようにとの意味あいから出発証と名付ける)が、一人ひとりに授与された。
出発証を授与した後、あいさつした新垣副会長は「長期間ご苦労さん。今日講習を終えた皆さんはこれからも言葉や耳の不自由な方々のパイプ役として、ボランティアとして社会福祉のために頑張っていただきたい」と述べ、受講生らを激励。
その後、ステージでは手話サークルの仲間たちで歌や劇などの余興を披露する一方で、教わった手話での自己紹介や感想を述べるなどして、みんなで開講式を祝い、講習を終えた受講者らは異口同音に、「手話を習うのがとても楽しかった。忘れないよう頑張る」「これからも進んで参加していきたい」「参加しなければ損する感じがするほど手話が好きになった」「手話を覚えたことで職場(病院)でもほめられた」「福祉のむら読谷を誇りに思い、自分の子供達にも手話を学ばせていこうと思っている」の声とともに、沖縄市から参加したという女性は、「読谷村は手話の勉強ができてとても羨ましい」と話すなど、それぞれの受講者らが手話を学んだ喜びを語っていた。