読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1994年11月発行 広報よみたん / 12頁

【見出し】はばたけ親志っ子たち

 ただ今、のりにのって輝いている子ども達がいる。
 それは”親志子ども会”。会員は幼稚園生を合わせて20名余ととっても少ないのであるが、その少なさが逆に原動力となって大きなパワーに変身しつつある。
 何よりも大きな特徴は、区民の方々が全面参加するのである。
 例えば、「夏休みに入ったら何かしようよ」と子ども達が言う。「何したいか自分たちで相談してごらん」と親が言う。「暑いから海に行こう」ということでビーチパーティーに決定。それが何と老人会や大人、中高校生に青年達と区民ぐるみになって、お年寄りも子どもと一緒にスイカ割りなどをして楽しんでしまうのである。
 そして旧盆エイサー。何しろ20名余の子ども達だから寂しいかなと思いきや、老人会が踊りに加わり、盛大なる子ども・老人エイサーとなった。
 このように、子ども会の集まりや行事などには周りの方々が顔を出し、声を掛けて指導したり、励ましてくれる。だからいつも百二十%の参加で、とにかく、全ての子ども達が代表であり、全員参加である。
 学校の「あいさつ運動」では毎月、老人会の方々が通学路に立ってあいさつを行う姿には頭の下がる思いがする。これがもう二年も続いているのである。それらを見ている子ども達、きっとそれぞれに何かを感じていることでしょう。
 きたる十八日の「親志区敬老会」には何かお礼をしようということになり、これもまた、子ども達が自ら決めて、男子はパーランクー、女子はダンスを披露することになった。最初は三年生以上と決めて練習を始めたら、どこからともなく皆が集まって又々全員参加となってしまった。舞台が小さいのが気になる。
 子ども達はエネルギーに満ちあふれ、とにかく何かをしたいのである。
 塾や部活などと忙しい子ども達。だからこそ今、別な面でのエネルギーの発散場所が必要ではないかと、子ども達を見ていてつくづく感じる。
 子ども会は、子ども達にとって、子ども達自身のものであるから、行事をこなすためでなく、子ども達の自主性を大切にし、無理なく楽しくできることをモットーに会活動を進めていきたい。
 これからも親志っ子たちは、その時々の活動を通じて地域活性化に多いに役立ち、子ども達も、周りの方々から目に見えない栄養を吸収している今日この頃である。

 はばたけ親志っ子よ!
     親志子ども育成会
       会長 金城久江

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