中部広域市町村圏事務組合(新川秀清理事長・沖縄市長)と山形県の最上広域市町村圏事務組合とは全国で初めて姉妹関係を結んで六年。以来、双方の事務組合では21世紀を担う児童生徒らを中心に交流事業を展開。毎年夏には山形から沖縄へ、冬には沖縄から山形へと児童生徒らを相互に派遣し、活発な人的交流を続けている。
今年は九月十四日に山形県からの少年少女交流団一行六十八人(引率十一人、児童五十七人)が三泊四日の日程で来県。一行は、南部戦跡を参拝した後、同日夕には沖縄市民会館で開かれた「最上広域圏少年少女歓迎交流の夕べ」に出席し、中部広域圏関係者らや中部の児童生徒らと歌や踊りなどで交流が深められた。
翌十五日は北部の海洋博記念公園や本村の南海王国「琉球の風」などを観光。三日目(十六日午後)には残波ビーチで海水浴が行われた。
海水浴の前に行われた本村での歓迎セレモニーでは、関係者らが盛大な拍手で一行を迎え、伊波清安教育長が「ようこそ読谷へ、素晴らしい体験学習や海水浴で楽しい思い出をつくって下さい」とあいさつ。また、最上広域圏の児童代表は「海水浴をとても楽しみにしていた。素敵なビーチで泳げることを嬉しく思います」と語った。
児童生徒らは山内昌重教育指導主事による海水浴の諸注意や準備体操で身体を解した後、待ち兼ねたように一斉に海の中へ。
ビーチでは海水浴や砂遊び、スイカ割りなどのゲームを楽しむ一方で、ガラスボートに乗ってボートから見る海中の美しさや色鮮やかな熱帯魚に「ワーッキレイ!」と歓喜の声をあげるなど、山形の子ども達は、沖縄の青い空の下、青い海での海水浴を思う存分に満喫。また、海水浴の後には残波岬いこいの広場「東屋」に準備されたバーベキュウに、子ども達はおいしそうに舌鼓を打っていた。
食事後、一行は海岸に移動し、全員で海の彼方に沈む真っ赤な夕日を観賞。子ども達は、地平線にゆっくりと沈んでいく夕日にとても感激した様子だった。
お別れ会はその場で行われ、交流団の高梨正義団長(小学校校長)は「素晴らしい沖縄の文化・自然に触れ、とても感動を受けた。海水浴で海の味を十分に味わい、みんなの目も輝いていた。期待どうりの交流が出来ました」とお礼を述べ、また、児童生徒らからは、全員で「ありがとう」と大きな声が寄せられ、読谷の地にサヨナラを告げた。