戦前・戦後を通じて移民した村民の気概を称えよう-と記念モニュメント「旅人」の建立計画が進められていましたが、その起工式(台座工事)が九月十九日午後、残波岬の展望台(通称・船送り毛)で挙行されました。
起工式には関係者ら二十人余が出席する中、山内徳信村長による「安全祈願」や二組の県警者らによる「鍬入れ」が執り行われた。
工事の安全祈願を済ませた後、記念モニュメント「旅人」を支援する会会長の松田昌吉氏(読谷村商工会副会長)や山内村長、儀保輝和村議会議長、施工者の山内義次社長(山中組)、彫刻家・金城実氏らが、それぞれにあいさつを行った。
記念碑「旅人」は、関西地区読谷郷友会(金城洪臣会長・比謝区出身)の設立十周年を記念して建立されるもの。
碑はブロンズ彫像で、県外に雄飛する人々と見送る家族を表現する「船送り」、恋人を送る遊女の悲しみの姿を表す「花風」、郷友会の人々を勇気づけた読谷高校球児の活躍を描いた「甲子園の球児」の三面のレリーフからなる。
制作は、村内在住の彫刻家・金城実氏によって手懸けられ、彫像の原型は既に完成。鋳型は京都のブロンズ製造所に依頼され、九月末に仕上がった。
記念碑の除幕式は十一月四日の「読谷まつり」に併せ、関西地区の方々を迎えて行われる。