十一月一日午前七時、ホテル日航アリビラ内に、本村のむらおこし会社・(株)ユンタンザ(松田昌彦社長)の朝市がオープンしました。
朝市は、(株)ユンタンザの『リゾート地の経済機能と村民経済を連動させ新しい事業を創る』基本理念の一環として、ホテル立地による経済の波及効果と地元の受皿(アンテナショップ)づくりの販路拡大と併せ、紅いも特産品の朝市は現在、沖縄残波ロイヤルホテル内でも開かれているが、今度の朝市はこれに次いで二番目。
ホテル日航アリビラ内では地下部分の約十五坪のスペースを活用し、マーケットでは本村の特産品や県内の特産物などを展示販売する。マーケットには、紅いもシリーズ(菓子類やアイスクリーム)や陶器類にガラス製品などの工芸品などに加え、ちんすこうやパイン、漬物類など多種多様な県産の特産品が並べられた。
朝市は年中無休で午前七時から十時まで営業。市はホテル側が管理し、販売員はユンタンザから常時三~四人を配置し、販売品も全て同社が調達するとし、当面の月間販売目標高を四〇〇万円に設定している。これに、ホテル側でも積極的な対応を示し、既に「アリビラの朝市~おきなわの食文化」と銘打ったカラーチラシを各部屋に配布し、宿泊客へのピーアールに協力している。
朝市のオープンに先立ち、大城勝哲副社長(商工会会長)は「ホテルと地元とがいかに関わるかを理念に朝市を開いた。ホテル側の好意で市を開くことができ、観光客と地元が触れ合うような場にし、地域への波及効果を期待している」と述べた。松田社長は「三ヶ月間が辛抱のしどころ。今後もアンテナショップを増やしていきたい」と語る一方で、「読谷の特産品はドライ商品(乾燥食品)が多く、生鮮青果物や海産物、惣菜をはじめ、薬草類や衣類なども販売していきたい」と述べ、また、オープン式では「地域経済の発展や村おこしの理念の下に朝市を展開した。滑り出しは困難を伴うだろうが、販売員は根気強く頑張ってほしい」と激励し、その後は全員で祝杯を傾け、朝市のオープンを祝った。