読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1995年1月発行 広報よみたん / 5頁

【見出し】多岐ジャンルの展示会を開く(美術館)

 村立美術館(宮城元信館長)では九月から十一月にかけて多岐ジャンルにわたる展示会を開き、人々に芸術の魅力を伝えました。
 九月六日から十月二日までの間においては「後期の収蔵品展」(絵画やシーサー、彫刻)をはじめ、十月八日~三十日には’94県内絵画展望展パートⅡ・沖縄女流美術展」、十一月二日~六日は「県芸術祭移動展」、十一月十二日~二十七日「児童生徒陶芸展」を開催。収蔵品展では、制作者からの寄贈作品や美術館の開館以来、同館がこれまで収集してきた作品類を展示。また、今回で三回目となる女流美術園には沖縄女流美術家協会(久場とよ会長)会員の力作四十五点を展示し、県芸術祭移動展(本村では美術部門と彫刻部門)では県内画家の描いた画家七十二点に彫刻六点の優秀作品が、訪れた多くの人々を魅了した。
 児童生徒陶芸展には夏休み期間中に行われた「児童陶芸教室」で子供たちが作った陶芸作品(土器百三十九点)や古堅中学校の生徒で作った陶器の風鈴三百五十一点に加え、美術館の収蔵する作品二十九点が一堂に展示され、趣向を凝らした作品の数々は、参観者らの目を奪っていた。
 また、歴史民俗資料館では、かつて昔から私たちの日常生活になくてはならなかった農具のアラバーキ(ざる)やミージョーキ(容器)などの三百五十点余の多種多様な竹製民具を紹介した企画展「竹の民具」を十一月五日~十二月二十八日の間にわたって開催し、いろいろな竹の民具を農具、食器、衣、漁具、祭祀と芸能小道具、玩具などに分類して整理・展示し、素朴な味わいのある”竹の文化”をアピールすると共に、パネル展示を通して現在でも竹製の民具づくりを行っている竹細工実演者の横顔などが紹介された。

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