地域連帯感に満ちあふれ、伝統文化を保存・伝承しようとする読谷村民の情熱の集約点である『読谷まつり』を視察しよう-と十一月四日~七日の日程で、鳥取県淀江町から「地域づくりリーダー交流研修団」(団長・森本和夫淀江町長)の一行四十六人が本村を訪れ、交流の絆を深めました。
直径5メートルの
ジャンボ和傘を贈呈
研修団の派遣は、本村の読谷まつりを視察することによって、村民や地域の活力を直に肌で感じ、今後の淀江町の各団体やグループ活動をはじめ、地域活性化に役立てることを目的としている。
研修団のメンバーには町長や教育長、役場職員に商工会青年部、青年団、子ども会関係者、小学校PTA関係者、婦人団体、文化活動団体、傘踊りグループなど、淀江町の地域リーダーらを網羅した人々で編成して来村。一行は、三日間にわたり、まつりの一部終始を見学する一方で、ステージでは同町の伝統芸能「傘踊り」を披露するなどしてまつりにも参加。また、淀江町は古くからの和傘の産地であることから、第二〇回記念の読谷まつりに合わせ同町では『友情の和傘』(直径五メートル、高さ三、七メートル、重量四〇キロ)のジャンボ和傘を制作し、本村に贈呈。この超特大の和傘はまつりの期間中、勤労者体育センター内に展示され、観賞した人々に感動を与えるとともに、本村のまつりに華を添えていた。
和傘の制作は七月下旬に取り組みが開始され、十月上旬に完成。このジャンボ和傘には親骨(長い骨)百二十本、子骨(短い骨)六十本の竹が用いられた。また、制作日数八十二日を費やした作業には、本村からも三人の若者が派遣され、和傘づくりへの協力を行うと共に、淀江町の若者らとの交流を育んだ。