わたしたちの「いぶし銀会」では、月二回の集いによって、カラオケをはじめ、誕生会、保育園児との交流、村内外の視察などを通し会員間の交流が深まり、その効果は、心身の健康をはじめ、家庭生活の面でも顕著にあらわれています。本日は、その効果と活動状況等について、その幾つかを紹介させていただきます。
社会福祉の問題は、わたしたちの生活と密着した問題であり、種々の分野に分かれて、きめ細やかな活動が必要とされるのであります。わたしたちの気のつかない生活上の事柄、その他いろいろな問題を対象としての活動があります。こうした社会福祉の領域のボランティア活動が、最近クローズアップされてきました。わたしたち渡慶次区でも、平成三年四月から、公民館を中心に、区民一人一人が真剣に考え協力するようになりました。
なぜ、ボランティア活動をするようになったか、それは本村の社会福祉増進のための施策が予想を大きく上回るニーズと関係者の高い評価を得たことと、渡慶次公民館で「ゆいまーる共生事業」が開始され、公民館が福祉活動の場となったことと、生涯学習などによって家庭、学校、職場が変わり、地域社会も変わって、役場が真剣に取り組み、公民館で高齢者の実践活動をしている状況を見て、老人のために役立つ事ができるならばと、気軽な気持ちで参加した方々がほとんどであります。
ボランティア活動は外から強制されてするべきものではなく、自分から進んで自発的に参加するのがボランティア活動であります。
公民館での色々な高齢者福祉の活動状況を見聞きすることによって、自分に合ったボランティア活動に参加するようになりました。ボランティア活動については、渡慶次の家庭奉仕員、いぶし銀会にかぎっての状況を話していますのでご了承下さい。
現在月二回のペースで公民館でやっている集いに参加するようになってから、家庭でも愚痴がなくなり、億劫がらずに、生成と、いぶし銀のように、光り輝くようになりました。地域の公衆衛生、地域住民の健康が向上しました。このことは、村の保健婦の学習会での質問など「心臓病や脳卒中」にならないようにするにはどうしたらいいですか、という質問が数多くありました。どれも「健康」についての質問であり、学習によって健康とは、どういうことなのかを改めて考えるようになりました。そして、健康保険税の若者の負担率の理解が深まり、健康であれば負担率も軽くなり、日本一の健康村になり、幸せでいつまでも元気でいられるのではと、喜びを感じるようになりました。
個人が社会的にも健康であるためには、社会も健康でなければなりません。今の時代に生きるわたしたちの責任の重さを感じるこの頃であります。
わたしたちは、心豊かな美しい老齢期を迎えるために、思いやりの心を積み重ね、実行に移していくことが大事と思います。
※文中、全文の部分を省略させていただきました。