地域に根ざした美術館づくりをめざした事業を展開し、文化村づくりの一環として村民に夢と希望を、青少年に自信と勇気を与え、21世紀にはばたく人材を育んでいる美術館(宮城元信館長)が、今年で五年目を迎え、ますます充実・発展してきました。
読高生徒・美術作品展
今年最初に開かれた企画展は、新春を飾るにふさわしく「読谷高校・生徒美術作品展」で、一月十七日に開幕・”見えないものを描く”をテーマに開かれた展覧会には大勢の関係者らが出席する中、オープニングセレモニーでは比嘉強校長が「日頃の事業で描いた作品を展示する機会を与えていただき感謝している。作品を見て一般の方々が評価し褒めていただければ生徒達も自信を抱くものと思う」と述べ、生徒代表の嘉手苅葉子さんは「どの作品も愛着込めて仕上げた作品。多くの方々に見てほしい」と話し、また同席した同校の上地栄PTA会長や当真嗣清助役、宮城元信館長らは「作品は目に見えないところで生徒らがコツコツと積み上げてきたもの。作品展を契機に生徒もますます頑張るものと期待している」と語った。生徒代表らによるテープカットの後、関係者らは糸数正男美術教諭の案内(作品の説明)で、館内に展示された作品の数々を鑑賞。高校生が創造性豊かに丹精を込めて描いた作品は、鑑賞した人々に深い感銘を与えていた。
展示された作品は、絵画や絵本、シーサーや陶器類など七八三点で、一年生ぁら三年生、卒業生を含めた生徒らで仕上げた素晴らしい作品揃い。世界に一冊しかない絵本(一一五点)、読書感想画(四十五点)、点・線のイマージュ(一二七点)、詩とイラストレーション(八十六点)やレコードジャケット(一七九点)のデザイン画、珊瑚で造ったキャンドルシェード(六点)、絵画(七十一点)、ユニークなオリジナルシーサー(一五三点)など多岐ジャンルの作品が館内を埋め尽くし、参観者らに深い感動を与え、また卒業式用にと描かれた横18メートル、縦4メートルの大壁画は、人々を圧倒していた。