読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1995年4月発行 広報よみたん / 12頁

【見出し】読谷漁協 漁業振興を図る-長浜海岸に船揚げ場-

 残波岬北側の漁場が有効利用できるよう船揚場を整備しよう-と、読谷村漁業協同組合(古堅宗達組合長)ではこの程、「長浜地区船揚場整備工事」に着手した。
その起工式が三月八日午前、長浜海岸(県道6号線沿い)で挙行され、漁協職員や役場、請負業者ら約二十人の関係者が出席し、工事の安全祈願と鍬入れ式を行った。
 この事業は本村の水産業の振興のため、長浜地域に船揚場を建設するもので、本村の水産業は現在、比謝川河口から残波岬を回り長浜川河口までの約15㌔の半島状の海岸に接して主な漁業が行われているが、残波岬から長浜にかけての海岸は高さ30~50㍍の段丘崖地地帯で、海域は急激に深くなっており、古くから大型魚の回遊する好魚場として利用されてきた。しかし、現状のまま残波北側魚場を利用するためには、残波岬沖を通過する必要があり、天候によっては出漁できない日も多い。夏場の南風が強く、西海域にシケの時にも残波から長浜にかけては凪状態となり、海の表情も全く違い安心できる魚場となる。このことから、バランスのとれた魚場の利活用、安全の魚場ができるようにするため、長浜地域に常時利用可能な船揚場の建設に着手したもの。
 船揚場の規模は六〇〇㎡(12㍍×50㍍)で、干潮でも船の出入りが出来るよう幅20㍍・長さ250㍍を掘削して航路を確保する。工事費は四六三五万円で、村と漁協がそれぞれ半分づつ負担する。

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