読谷村老人クラブ連合会(伊波勇一会長・会員二一八三人)が三十周年を迎えたことから、同クラブでは三月二日午後、総合福祉センターで盛大に「創立三十周年記念式典・祝賀会」を挙行しました。
会場には七百人余の会員が詰め掛ける中、伊波会長は式辞で「読老連は一九六四年(昭和三九年)十一月に誕生し、幾多の困難な状況下を乗り越え、今日の輝かしい伝統と歴史を継続し、栄えある三十年を迎えることが出来た。これを契機に会員相互の絆をより一層強固にして、地域団体と連携の下に複雑多様化する高齢化社会のニーズに応え、諸活動に邁進し豊かで楽しいクラブづくりの実現を図りたい」と決意を述べ、式典では引き続き、歴代会長などの特別功労者(二十一人)や永年勤続功労者(二人)、多額寄付者(三人)が表彰を受け、感謝状と記念品が贈られた。
会場には来賓として出席した山内村長をはじめ、儀間仁徳沖縄県老人クラブ連合会会長や池原昌徳中部老人クラブ連合会会長、儀保輝和村議会議長、伊波清安教育長、伊波栄徳県議会議員らがそれぞれに祝辞を述べ、式典を終了。
その後に行われた祝賀会は、老人会古典音楽サークルの古典演奏で幕を開け、ステージでは読老連役員らによる「かぎやで風」や志扇雅び会・津覇澄子師匠や門下生らが「蛍火」「むんじゅるー」などの琉舞を披露し、三十周年記念式典に花を添えた。
また、読老連ではこの程「創立三十周年記念誌」(B5版一八七ページ)を発刊し、会員らに配布した。
記念誌には、歴代会長をはじめ、サークル講師の紹介、思い出や座談会、読老連三十年のあゆみ、各字単位クラブの創立や活動状況などを紹介する一方、表紙には読谷山花織の文様を取り入れて文化村をアピールするなど、貴重な冊子となっている。