地域における児童の健全育成のための児童福祉行政のより一層の推進を図るため、厚生省では「子どもにやさしい街づくり事業」(補助事業)を平成六年度に新設している。
この事業は、近年の出生率の低下、都市化、核家族化等の進行により、児童の遊び場の不足や、児童が仲間を通じての多様な人間関係を経験する機会の減少などと、様々な問題が生じていることから、児童が健やかに育成されるための社会環境の整備と児童福祉行政を推進することを目的に設置されたもの。
これを受け、本村(厚生課)では、児童と老人が地域ぐるみで交流する中から老人の様々な社会体験から得た文化を児童に伝えると共に、老人へのいたわりの心と思いやりの心を芽生えさせ、その情操を高めようと「老人とのふれあい交流会」を実施した。
二月二十三日午前、村立読谷保育所(島袋フジエ所長)で行われた交流会では、多くの老人の方々の手拍子にのって園児らが入場し、園児らの元気なあいさつと歌声でふれあい交流がはじまった。
この日の交流会には「人形館てぃ~」(山内さかえ代表)のみなさんが、楽しい人形劇やユニークな腹話術を披露して園児らの笑いを誘う一方、老人の弾く三線で保母さんが琉舞を披露するなどして、園内には明るい歓声が響きわたり、園児らのほのぼのとした交流が続いていた。